1980年に完工した金浦空港の旅客ターミナルは、2001年にソウル郊外に仁川国際空港が開港するまでは国際線旅客ターミナルとして使用され、韓国の空の玄関口としての役割を担っていた。仁川空港の開港後は国際線の機能を全て仁川空港に移管し、国内線旅客ターミナルとして使用されてきた。
金浦空港には国内線旅客ターミナルに加え、1988年ソウル五輪を前に開業した国際線ターミナルもある。
同空港は03年末、韓日間の往来の増加を背景に東京(羽田)路線を再就航し、再び国際空港として出発した。現在の国際線就航都市は日本、台湾、中国の3カ国・地域の5路線。
韓国政府は施設の老朽化や格安航空会社(LCC)の急成長、団体客の増加などを受け、09年から国内線旅客ターミナルの全面的な改装と増築を進めた。
利用客がスムーズに移動できるよう手荷物処理の設備とシステムを入れ替え、処理にかかる時間を従前の15分から最短で5分以下に短縮した。保安検査装置とボーディングブリッジ(搭乗橋)も増やした。
また、修学旅行生などの団体客を考慮して搭乗待合室を拡張し、ボーディングブリッジごとに到着客専用のエレベーターを設置して出発客と到着客の動線が重ならないように改築した。
ターミナル両側のウイングには全長533メートルの動く歩道を設置し、障害者用トイレを大幅に増やすなど、乗客の利便性を強化。4階には全国的に人気を集めるさまざまな料理を提供する大型フードコートを造成した。
このほか、空港内の保安検査装備を先端化し、知能型防犯カメラシステムを導入してセキュリティーの強化も図った。
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