<b>“クムジャさん”はいらやしい?</b>

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加虐-被虐の残忍な暴力コードと近親相姦問題で論争の中心に立った『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が、2年ぶりに“酸素のような女”イ・ヨンエとともに、復讐3部作の完結編である『親切なクムジャさん』(制作:モホフィルム)で帰って来た。

2004年カンヌ映画祭審査委員大賞の栄誉で全世界が注目する、破格映像の巨匠パク監督の次回作が、今度はどんな内容で観客を驚かすのか、その水位に関心が集まるのは当然のこと。

去る18日記者試写会を通じてマスコミに公開された『親切なクムジャさん』は優しいイ・ヨンエの言葉使いと、15才以上観覧可を狙った監督の意図のせいか、前作に比べやや柔和された様相を見せたという評価。

しかしスポイラーとは関係なく、性的描写においては再びパク監督特有の直説話法が登場し、少なくない衝撃と波乱を起こすと見られる。


▼刑務所で行われる同性醜聞 ▼

自ら13年間刑務所に閉じ込められたクムジャの復讐劇というストーリーらしく、映画には刑務所シーンがよく登場する。
この刑務所シーンは、優しいと同時に薄気味悪いクムジャの二面性を端的に表現してくれる部分。

意地悪なパク監督は、女性刑務所内部を紹介しながら、劇中、すべての檻同期たちに“魔女”と呼ばれ、あらゆる悪事を行うある囚人(コ・スヒ)のエピソードを通じて、暗躍する刑務所内の同性醜聞を再現した。

大きな体と険しい顔つきの魔女は、荒々しく粗暴で、他の人々を制圧しひんぱんな兆打と罵詈雑言は日常茶飯事。またパク監督は、新入に恥かしい行為を強要する魔女の行動を所々に挿入し、観客を居心地悪くさせる。

このように極端な悪事をそっくりそのまま見せることで、結局、クムジャが自分なりのやり方で彼女を断罪することへ正当性を付与する。


▼ まるで獣を扱うように… 女性虐待 ▼

パク監督はクムジャの復讐対象であるペク先生(チェ・ミンシク)の、極悪無道な悪魔性を強調するために、やはりハードコアな見せ方を採択した。

ペク先生のキャラクターは常識を超えた悪辣な二重人格者と同時に、生きている悪魔の化身。
朝食を食べている途中でも、自分がしたいと思えば妻の意思は構わず、獣のように性関係に沒頭する。

このシーンは夫婦間の愛ではなく、単純に欲求を解決するための性暴行に近く描かれる。やることを終えては、何ごともなかったように箸を持ち、再び食事を始めるペク先生の姿は本当にぞっとする。なおかつ、ペク先生はこの世で一番純粋な幼稚園の子供たちを教える英語の教師あ。

これ以外にも大幅にカットして水位を低めたが、14歳下でまだ幼い20歳の男グンシク(キム・シフ)と一緒に寝るクムジャは、逆援助交際を連想させたりする。また、女優間のレズビアンを暗示する妙な会話など、映画は見どころ満載で話題も豊富だ。

今夏最高の話題作と言われる『親切なクムジャさん』は、盛り上がるうわさと期待の中、来たる29日、いよいよそのベールを脱ぐ予定。

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