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韓国大統領府 戒厳令疑惑で新文書公開=「都心へ戦車検討も」
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の退陣を求めて市民らが「ろうそく集会」を行っていた当時、軍の捜査・情報機関である国軍機務司令部が同集会などを鎮圧するため戒厳令の布告を検討する文書を作成していた問題で、ソウル中心部への夜間の戦車投入など細部計画を記した文書が追加で公表された。 青瓦台(大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は20日の会見で、朴前政権の機務司令部が作成した戒厳の布告や施行に関する細部計画文書を公開した。国防部が青瓦台に提出したものという。 金氏は「迅速な戒厳布告、戒厳軍の要所掌握など機先を制した措置が戒厳成功の鍵と記されている」とし、「文書には非常戒厳宣布文と戒厳布告文などがすでに作成されていた」と説明した。2017年3月に公布しようとしていた談話文が掲載されていたという。朴前大統領は同月に憲法裁判所から罷免を言い渡された。 金氏は特に「重要施設494カ所と集会予想地域の(ソウル中心部の)光化門と汝矣島2カ所には戦車と装甲車を利用し、戒厳任務遂行軍を迅速に投入する計画も立てられていた」と述べた。また「通常のマニュアルと異なり、軍合同参謀本部議長を排除し、陸軍総参謀長を戒厳司令官に推薦する検討結果も含まれていた」と伝えた。 このほか、戒厳布告後に情報機関の国家情報院(国情院)や国会、メディアなどを統制する詳細な計画を立てていたことも、文書から確認された。新聞社や通信社などメディアに対しては報道を検閲する計画があったという。 金氏は「機務司令部が作成したこの文書の主な内容は、(朴前大統領の)弾劾が棄却された場合の状況を想定したもの」とし、「きのう青瓦台に届けられ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も目を通した」と伝えた。 戒厳令検討文書を巡っては、文大統領の指示を受け、独立的に捜査を行う国防部特別捜査団が設置されている。金氏は「この文書の違法性と実行計画の有無、配布先について、捜査団が法と原則に従って捜査することを期待している」と述べた。