男性デュオUN(ユーエヌ)のメンバーとしてステージに立っている時、John-Hoonはニコニコ微笑む美少年に見えた。しかし、昨年ヒットを飛ばしたMBCドラマ『宮』に、ユル王子として出演した彼は、笑ってはいても、その裏で涙を堪えているような寂しい笑顔を見せ、従来のJohn-Hoonという存在を曖昧にさせた。『宮』で“チェギョン”ユン・ウネの背中だけをずっと見つめ、向かい合わない愛に苦しむ彼の純白なイメージに、熱血視聴者たちは“白百合王子”という愛称で呼んだ。そして1年余り過ぎた今、John-Hoonの笑顔が再び戻ってくる。来たる3月中旬に、『外科医ポン・ダルヒ』の後続として放送されるSBS新水木ドラマ『魔女ユヒ』(脚本:キム・ウォンジン/演出:チョン・ギサン)で、彼は野望のために愛を装う医者役を演じ、卑劣な笑顔を見せる。今回の役の年齢は30歳で、彼の実年齢は満27歳だ。生涯初の悪役を演じ、30代をあらかじめ経験することになったキム・ジョンフンの、新たな挑戦記を聞いてみた。
キム・ジョンフン の最新ニュースまとめ
<b>僕の中にたくさんの僕がいる</b>
インタビュー場所に、小ぎれいなスーツに身を包んで現われたJohn-Hoonは、ドラマのキャラクターに合わせた衣装コンセプトだと説明しながら、カメラの前で、慣れた身のこなしでポーズを取った。
スーツが板についていると一言投げかけると、彼は「違います。一番好きな服装はトレーニングウェアです。普段はヒザまで出るトレーニングウェアを着て歩き回っています」と笑う。
俳優は、自分とよく似たキャラクターばかりを演じるわけにもいかないし、また、それでは演じる楽しさもないはずだ。彼もまた、慣れないキャラクターに出会う過程を楽しんでいる。『宮』のユル役について「捨てられたキャラクターだった」と定義した彼は、「ドラマが終わった後、ユルの憂鬱さから抜け出せずに不眠症に悩んだり、なんでも否定的でネガティブに考える後遺症を経験した」と話しながら、「当時は精神的に大変で憂鬱だったが、振り返ってみると、僕が知らなかった僕を知ったみたいで、ありがたいし不思議です」といった。
少し意外だった。『魔女ユヒ』の悪役もまた、そんな冒険心から“OK”を出した。貧しい苦学生時代を経た有能な専門医で、病院の院長の娘と婚約するものの破談となり、ヒロインであるハン・ガインを政略的に利用するこのキャラクターは、視聴者から悪口をたっぷり浴びるはずだ。
「キャラクターと僕の共通点ですか?たくさんあると言ったら、僕があまりにひどいヤツみたいじゃないですか。でも、キャラクターについて、納得しないで演じることはできないので、僕の中のたくさんの僕の中の、ある部分を引っ張りださなくてはと決心しています」
このドラマで医者役を演じるにあたって、John-Hoonは、ソウル大学歯学部を自主退学したことと関連づける質問をたびたびされるという。久しぶりに白衣を着る気分は格別だろう、という推測からの質問だ。
「医者にならずに今の道を選んだことは、昔も今も後悔していません。まだ白衣を着て撮影していないので、どんな気分になるかはよくわかりません。ただファンたちが、僕が白衣を着て演じる姿を見たがっていました。そんな願いを今回、叶えてあげることができたという点は満足です」
20代前半であれば、朝まで酒を飲むのは簡単だったが、今は体力が持たず絶対に無理なので「飛ばさない」と笑う彼は、あっという間に重ねた年齢を嘆きながらも、30歳と設定された今回のキャラクターを、実際に30代に備えるきっかけにしようと希望した。
「僕は1980年1月生まれなので、1歳年上の1979年生まれの人たちと仲良くしています。だけど、最近では1歳でも若くありたいので、“80年生まれ”を強調しています。30代になるということは、まだ僕にとっては恐くもあり、ドキドキすることでもあるけれど、今回のドラマがリハーサルになると思います」
<b>より広い世界へと歩き出すために</b>
John-Hoonは『魔女ユヒ』で、1年ぶりにお茶の間に登場する一方、2007年は国内外で忙しく走りまわる予定だ。
昨年『宮』を終えた後、日本・東京に滞在してレコーディングを行い、年末には東京でコンサートを開催して、裏でチケットが取引されるほど好評を得た彼は、日本・ポニーキャニオンから今月28日にシングルをリリースし、日本進出を本格化する。UNは解散したが、歌手キム・ジョンフンの活動はむしろ海外で勢いに乗っており、今年は中国の大作ドラマへの出演など、様々なスケジュールが予定されている。
昨年1か月、何度も飛行機に乗り国境を行き来したJohn-Hoonは、「大変でも楽しかったです。韓国では隠れて過ごす方だけど、外国に行くと自由に自分を開放できますから。責任感も感じるし、プレッシャーも感じますが、広い舞台を経験して、韓国を広めるということは、とても有意義なことです」と誇らしげに語った。
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