チャ・テヒョンの2年ぶりのカムバック作。イ・ギョンギュが制作に参加した映画。ロッカーがトロット(演歌)歌手として成功するという奇抜な設定。音楽によるPRの極大化。
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日本映画『シャ乱Qの演歌の花道』が原作となった映画『覆面ダルホ』(監督:キム・サンチャン、キム・ヒョンス/制作:スタジオ2.0、in & inピクチャーズ)は、様々な利点を持ってスタートした作品だ。ラジオから流れるチャ・テヒョンの『二車線の橋』を口ずさむようになり、昨年『ラジオスター』『カンナさん大成功です!』といった“歌手映画”を楽しんだ人なら、この映画も無理なく楽しむことができるはずだ。
映画は地方のナイトクラブのロック歌手ポン・ダルホが、偶然トロット専門のプロダクションと契約をしたことから始まる。ロッカーの“生きざま”を捨てて、トロットを学ばなくてはならないダルホの苦難は、この映画の見どころだ。この過程で、ダルホ役のチャ・テヒョンの“ワンマンショー”は、しっかりと映画を引き立てる。久々にチャレンジしたコメディ作品だが、チャ・テヒョンは相変わらず観客を笑わせることを熟知しており、また、観客が主人公に感情移入しやすくさせる。
問題は、トロットを恥ずかしがっていたダルホが、覆面をかぶり歌手デビューした後だ。
「俺は成功した後には変わったのか」という正体性の問題や、マスコミやプロダクションによって、平凡な恋人であるソヨンとの関係に亀裂が入るシチュエーションは、とても陳腐である。映画前半、ソヨンとのラブストーリーが充分に描かれないまま、デビュー後にその問題について葛藤し、また、ソヨンによりトロットの味を知る映画の結末は、説得力に欠ける。
トロットが“バカ正直な”音楽だからといって、映画の演出まで“バカ正直”だったのも残念だ。この映画で音楽は、俳優たちが歌うシーンでのみ流れる。トロットの“醍醐味”が、各シーンに適材適所で表現されず、全体的に退屈な感じだ。それでも、最後のコンサートシーンは、若干物足りなさを感じる映画的要素を忘れさせてくれるほど、愉快で印象深い。
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<b>“覆面”を脱ぎ捨てた“復讐”? 『覆面ダルホ』制作者イ・ギョンギュ</b>
1月15日に公開された映画『覆面ダルホ』。話題の中心はコメディアンのイ・ギョンギュ(47)だ。1992年、制作・監督・主演・脚本まで、1人4役をこなしたデビュー作『復讐血戦』の惨敗後、15年ぶりに映画制作者として映画界に帰ってきた。これまで『復讐血戦』は“惨敗した映画”の代名詞に掲げられ、笑いのネタとしても使われた。にも関わらず、彼は2005年、映画社<in & in>を設立、5年間の準備期間を経て復帰した。
「興行に失敗したら芸能界から引退する」というコメディアン、いや“映画人イ・ギョンギュ”に、1月31日、インタビューを行った。その心境を探るため、「YES」または「NO」形式で答えてもらった。
-いまだに映画に対する未練が?「YES」
「子供の頃、僕が育った故郷(釜山)の家は、四方が映画館で囲まれていました。現在、僕はコメディアンですが、幼い頃から映画を作るという思いは変わらなかったし、『復讐血戦』以降ずっと復帰作のテーマを考えていました。ただ、15年前と異なり、今は僕の特技でもあるコメディ映画で勝負をかけたんです。」
-『覆面ダルホ』が成功しなかったら芸能界から引退すると言ったらしいですが、あまりに軽率な判断では?「NO」
「話がすりかえられた部分が大きい。そのくらい情熱を持って臨むという意味です。お笑いと映画は別の問題で、映画がダメだからお笑いをやめるというのは“ナンセンス”です。映画1つ失敗したからといって、人生をやめる必要がありますか?」
-コメディアンとしてすでに成功していますが、映画制作者としては、コメディアンという職業がプレッシャーになりませんか?「YES」
「映画に臨む姿勢はとても真剣です。でも、観客は映画そのものに“コメディアン イ・ギョンギュ”を投入しようとします。それで『復讐血戦』が失敗したのでは?そんな時は“コメディアン イ・ギョンギュ”が恨めしい。今回も制作にだけ参加した僕が、主演俳優や作品より注目を集めそうで、表に出ないようにしていましたが…」
-映画制作者としてこれからも映画を作る予定が?「YES」
「映画『おばあちゃんの家』のように、家族全員で楽しめるような映画を作りたい。僕は高尚な映画よりは、1人でも多くの観客が満足して楽しめる映画を作りたいです。しかし、万人が待ち望んでいる『復讐血戦2』の制作はしません。知らないと思いますが『復讐血戦』は5万人も動員したんです。それだったら今の150万人くらいになるんじゃないかな?」
-じゃあ、『覆面ダルホ』が必ず成功しないと。映画損益の基準値が160万人らしいですが、ヒットを確信していますか?
「I don’t know。神の意志にお任せします。少なくとも、イ某さん(イ・ギョンギュ自身)は満足しているらしいですよ(笑)」
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