<b>5thアルバム『Girls On Top』リリース、韓国で歌手活動再開</b>

二十歳の女性。どこからが大人でどこからが子供なのか、また、いつからが少女でいつからが女性なのかわからない歳。相変わらず自分だけの殻の中でうずくまっているけど、少しずつ殻のヒビから見えてくる外の世界を見たいと思う衝動に駆られる。だから二十歳の女性は推測不能だ。心はコロコロと光の速さで変わる。朝は少女で夜は女に変身する。この世の終わりのように泣いていても、次の瞬間は何もなかったようににっこり微笑む。BoAとて、例外ではない。彼女もまた、二十歳の女性だからだ。

BoA の最新ニュースまとめ

ただ、他の人より“世界”を少し早くから見て来ただけ。

「少女というイメージがもう嫌になったかって・・・?ん・・・そのときによって違います(笑)。小さいころから歌手活動してきたので、“私もお酒が飲める年になりました”っていうと、みんな驚くんですよ。もちろんお酒は一滴も飲めませんけど」

23日午後、ソウル市汝矣島(ヨイド)のあるホテルのコーヒーショップで出会ったBoAは、インタビューの直前まで、国会で<盗まれた韓流に対する保護対策>という題で開かれた討論会に参加していた。国会議員、学者、弁護士、政府関係者など、“お偉い方々”に囲まれていたBoAを想像すると、なんだか気の毒に思われた。討論会でどんなことを話したかを聞くと、やはり二十歳の女性らしい答えが返ってきた。

「うーん・・・詳しくは覚えていないけど、不法アルバムの問題についてお話しました。国会銀の方々と弁護士の方々と論争してましたね。2時間半もですよ。しまいにはちょっぴり居眠りしてしまいました(笑)」


二十歳になったBoAが変わった点は、最近“花”に興味を持つようになったこと。以前は何気なく見ていた花を、最近は本人の言うように、“感情が豊かになって”見つめている。ファンにもらう花も、家に持ち帰るようになった。

「この年になると、何より責任が大きく感じられます。自分の仕事においてだけはがんばらなくては、という責任感です。また行動においてもそうですし」

この日発売されたBoAの5thアルバム『Girls On Top』には、二十歳の女性が持つ、二つの相反したイメージが存在する。タイトル曲の『Girls On Top』は、私たちの社会を支えるひとつの軸としての堂々たる女性像を歌い上げている。まるでBoAはここで、「女性たちよ、元気出して!」と旗を力強く振っているようだ。

この歌と関連し、報道資料に“男性優越主義的な表現や男性中心の偏見の枠に押し込められている時代錯誤的な発想に対抗し、それを拒否する強い叫び”と書かれているのを見たBoAは、即否定した。

「性的差別や、男女平等など、こんな大きなテーマを語ろうとしたのではなく、女性たちに元気を上げたかっただけです。報道資料が間違っています」

その反面、キム・ミンギの代表曲をリメイクした『秋の手紙』では、か弱くてしとやかな、典型的な韓国女性を描いている。BoAはこの曲を江原道(カンウォンド)江陵(カンルン)BoAにある烏竹軒(オジュッコン)で同時レコーディングした。50秒の短い歌だが、鳥のさえずりや、ため息のようなBoAの声がハーモニーをなしていて印象的だ。

「烏竹軒は、申師任堂(シンサイムダン)がユルコク先生を生んだところです。韓国の女性像といえば申師任堂だし・・・そこにいけばそれを感じられそうだったんです」

数日前に公開された、韓国伝統衣装を着たBoAの写真は、良妻賢母になりたい二十歳の女性の気持ちをそっと見せている。彼女に、現代的な女性像と、伝統的女性像のどちらに近いか、と質問した。

「両方とも近いです。ところで、私は結構頑固なほうなんですよ。今回のタイトル曲を決めるときも、我を通しました。女ってそんなものじゃないでしょうか。自分の男と思っている人にはキレイでかわいらしくみせようとしながらも、自分の主観を見失わないようにしようとする・・・もちろんそれは男性たちも同じですね」
ところで、どうして、『秋の手紙』を歌ったのだろうか

「私たちの世代には聞きなれない歌ですけど、メロディーは知っていました。正直、誰の歌かも知りませんでした。男性の歌を女性が歌ったほうがもっと切なさそうだと思ったんです」

アルバムは全部で13曲の“BoA印”ダンスとバラード曲であるが、『Girls On Top』を中心に、前作に比べてパワフルなサウンドが際立つ。このアルバムは今月末に中国と日本で韓国語バージョンが同時発売される。

「これまで以上に尽力したアルバムです。収録曲を決定から作詞、振付、コーラス、衣装など、私が参加していないところはありません」歌い方の変化も感じられる。

「少し成熟したと言うんでしょうか。たとえば、悲しい歌を歌うときは、とにかく泣かなきゃ、という考えを改めるようになりました。泣かなくてもむしろ悲しくなれるということを知ったんです」

インタビューが進むほど、BoAは大人っぽくなっていく。日本を超え、中国を狙っているというが、決して急がない。

ほかの二十歳の女性たちが享受しているものを諦めて暮らしているが、自分は彼女たちが得られないものを得たという考え。大学は、今やっていることを成し遂げてから行っても遅くない、などなど。特にアンチファンに対する考えはより大人である。

「アンチファンが全部悪いとは思いません。私の欠点を探すなら、私を見なければならないじゃないですか。同じ“興味”であって、表現方法が違うだけだと思います」

最後に、BoAは自分だけの人生観を語った。現実的な二十歳の女性の人生観。

「夢を大きく持つより、その瞬間を、ベストを尽くして対処能力を育てるほうがもっと賢いんじゃないかと思います。もちろん、ちゃんと守れてはいませんけど(笑)」

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