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ICBMの代わりに「宇宙開発」強調 北朝鮮の意図は
【ソウル聯合ニュース】年初から「大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射」との表現を使って国際社会を威嚇してきた北朝鮮が、最近になって「衛星発射」や「宇宙開発」を強調する姿勢に転じており、その背景が注目される。一部では、トランプ米政権の発足で不確実性が高まっているなか、こうした言葉を使うことで北朝鮮が主要国をあまり刺激しないようにしているとの見方もある。 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は10日、「宇宙の征服は国の浮沈にかかわる非常に重要な事業」だとし、国際社会の制裁下でも長距離ロケットと称する事実上の長距離弾道ミサイルを発射し続けていく姿勢を示した。 同紙はまた「現在(北朝鮮のように)100%独自の力と技術で人工衛星を製作し、発射する国は珍しい」「他国の人工衛星を利用したり、他国の助けを借りてこれを開発・発射しようとする国々は強国の隷属から逃れられない」などと主張した。 さらに「米国をはじめとする敵対勢力が、わが共和国の人工衛星の発射だけを問題視し、制裁を加えている」とも強弁した。同紙は先月15日、今月3日にも同じ論調の記事を掲載している。 国際社会は、北朝鮮が衛星打ち上げを名目にICBM技術を蓄積するものと見込んでいる。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議は、弾道ミサイル技術を利用した北朝鮮のいかなる発射行為も禁じている。

