取り調べを受けるため、捜査チームの事務所に入る趙容疑者=21日、ソウル(聯合ニュース)
取り調べを受けるため、捜査チームの事務所に入る趙容疑者=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者をリストアップした「ブラックリスト」が作成されていたとの疑惑をめぐり、職権乱用などの容疑で逮捕された朴大統領の側近で文化体育観光部長官の趙允旋(チョ・ユンソン)容疑者(50)が21日、辞意を表明した。 趙容疑者は同日未明、逮捕状が出され、ソウル拘置所に収監された。 趙容疑者は青瓦台(大統領府)政務首席秘書官だった2014年6月~15年5月にリスト作成・管理に関与した疑いがもたれている。リストは朴政権に批判的な文化・芸術界関係者を政府の支援対象から排除する目的で作られたとされる。 リストは約1万人規模に上るとみられており、特別検察官の捜査チームは朴大統領も関与していた疑いがあるとみて調べている。 一方、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相の関係者は趙容疑者が逮捕されたことについて、「こうした事態が起きたことを残念に思う」として、「辞表を受理するかどうかを検討する」と述べた。 与党の関係者は「黄権限代行は趙長官の辞表を迅速に受理するとみられる」との見方を示した。遅くとも23日までには趙容疑者の辞表が受理されるとみられる。
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