聴聞会で証言する金氏(右)=7日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で証言する金氏(右)=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件の真相解明に向け、7日に国会で開かれた国政調査の聴聞会の主なターゲットは金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長だった。 崔被告や禹柄宇(ウ・ビョンウ)前民政首席秘書官らの重要証人は欠席した。 与野党の国会議員らは金氏に対し、304人が死亡・行方不明になった旅客船セウォル号沈没事故(2014年4月16日)当日の朴大統領の「空白の7時間」などの疑惑を追及した。怒号が飛び交う場面もあった。 金氏は早口になったりうつむいたりするほかの証人と違い、動揺せず落ち着いた表情で証言を続けた。 大統領秘書室長としての補佐責任を追及されたことについては「申し訳ない」と陳謝したが、各種の疑惑に対しては「事実ではない」「知らない」などと引き下がらなかった。 第2野党「国民の党」の金京鎮(キム・ギョンジン)議員が故・金英漢(キム・ヨンハン)元民政首席秘書官の備忘録に金氏がセウォル号犠牲者の遺体の引き揚げを放棄するよう指示したようなメモが見つかったことについて聞いたが、金氏はこれについても「知らない」と答弁。金議員は「あなたは死んでも天国に行けなさそうだ」と非難し、反省を求めた。 国政調査特別委の委員長を務める金聖泰(キム・ソンテ)与党セヌリ党議員は金氏に対し、「司法的な判断だけを重視し、国民の知る権利は無視する証言行為は国民的な怒りを買うしかない」として、「不誠実な答弁を続ける場合、告発の措置を取る」と警告した。
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