第5回交渉最後の会見を開いた金宗フン韓国首席代表(左)とカトラー米国首席代表=8日、ビッグスカイ(聯合)
第5回交渉最後の会見を開いた金宗フン韓国首席代表(左)とカトラー米国首席代表=8日、ビッグスカイ(聯合)
米モンタナ州で5日間の日程で開かれていた韓米自由貿易協定(FTA)第5回交渉が8日に終了したが、貿易救済と医薬品、自動車、農産物の重要争点分野で大きな進展は見られなかった。

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韓国は5日に5つの反ダンピング手続き要求改善事項を提示し可否返答を迫ったが、米国が明確な返答を示さなかったため、翌6日に貿易救済分科を中断した。また、自動車と医薬品分野の会議も早期終了とした。

 FTA交渉の議題ではなかったが、骨片が混じった米国産牛肉が韓国輸入を許可されなかった問題も両国の通商懸案として浮上し、交渉全体をさらにこじれさせた。

 一方、工業製品の関税開放案交渉では、従来の中期関税撤廃品目のうち米国が206品目(貿易額ベースで6億ドル)を、韓国が204品目(同3億9000万ドル)をそれぞれ即時関税撤廃に移すなど、一部で進展もあった。米国が物品取扱手数料の撤廃に同意し、専門職の資格証の相互認定協議手続きに合意したことも、韓国にとっては大きな成果だった。

 韓国の金宗フン(キム・ジョンフン)首席代表は同日の記者会見で、「貿易救済と自動車、医薬品分野の会議が中断されたが、全般的に双方が進ちょくに向け柔軟性を発揮し、商品貿易とサービス、知的財産権分野を中心に実質的に相当進展した」と評価した。米国のカトラー首席代表は、多くの分野で進展があったとしながらも、「米国の関心事項である自動車と医薬品分野では進展がなく心配だ」と述べた。通信やオンラインビデオ、放送に加え、ガスや電気などサービス市場開放に圧力をかけていく方針を示している。

 双方は来年1月15日に第6回交渉を韓国で開催することに合意した。代表が次官補級に格上げされた繊維分科も韓国で会議を開く予定だ。

 第6回交渉の見通しは、米国が年内に提示することになっている貿易救済手続き改善の水準にかかっている。米国がどう提示するかによって、米国が関心事とする自動車分野などでの韓国の譲歩レベルが決まってくるためだ。金首席代表も「交渉全般の進展状況を見ながら、得失を突き詰める必要がある」と話している。

 韓米FTA交渉は少なくとも第7回まで開かれることになりそうだ。

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