会見に出席し黙祷をささげる大会関係者ら=7日、ドーハ(聯合)
会見に出席し黙祷をささげる大会関係者ら=7日、ドーハ(聯合)
ドーハ・アジア大会に馬術で出場していたキム・ヒョンチル選手が死亡した事故を受け、大韓オリンピック委員会(KOC)は選手村で金正吉(キム・ジョンギル)委員長をはじめとする関係者が緊急対策会議を行った。KOCはドーハの韓国選手団本部と、ソウル・泰陵選手村に焼香所を設け弔問を受け付ける。またキム選手の葬儀は大韓体育会葬として営まれることになった。遺体の搬送に当たっては、ドーハ・アジア大会組織委員会がすべての費用を支援する意向を表明した。このほか8日に行われるすべての競技前に1分間の黙祷(もくとう)を捧げる考えだ。

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 事故は2700メートルのコースで23の障害を越えていくクロスカントリー競技で起きた。当日は朝から雨模様で、コースがぬかるむ中、午前10時ごろに競技が始まった。競技開始から2~3分後、8個目の障害を越えようとした馬の前脚が引っかかり、騎乗していたキム選手が仰向けに地面に落ち、その上に体重500キログラムに達する馬が倒れこんできた。キム選手は頭部を負傷し、その場で心肺蘇生術を施したものの回復せず、近くの病院に緊急移送されたが最後まで意識を回復しなかった。

 国際大会で韓国選手が死亡する事故が起きたのはこれが初めてで、アジア大会で競技中の事故で死亡者が発生したのも初めてだ。

 メディアセンターで会見した韓国選手団のチョン・ヒョンスク団長は「なにを言っていいかわからない。団長として事故がないように戻るのが最大の目標だったのに、申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と肩を落とした。

 一方、韓国乗馬選手団は、キム選手の死亡事故を受け、馬場馬術総合競技の残り日程について出場を見合わせることを決めた。ただ11日と12日に行われる馬術障害については個人、団体ともに予定通り出場する。


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