李健熙氏=(聯合ニュースTV)
李健熙氏=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】ソウル中央地検は27日、サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が買春をした場面を収めたとされる動画について、市民団体などが提出した告発状全3件を受理し、性犯罪を担当する同地検の女性児童犯罪調査部が捜査を開始したと明らかにした。 李氏の「買春疑惑」をめぐっては、韓国メディアの「ニュース打破」が今月21日に李氏とみられる男性が若い女性たちに現金を渡す場面や、女性たちとの性関係を示唆する様子などが収められた動画を公開した。同メディアによると、動画はソウル市内の李氏の自宅とマンションで女性が撮ったもので、2011年から13年にかけて5回にわたり撮影されたという。 韓国最大の財閥、サムスングループの総帥による疑惑は韓国社会に大きな衝撃を与えた。動画が公開された後、市民が売買春容疑で告発したほか、市民団体などは李氏のほか、同マンションの賃貸契約上の名義人とされるサムスンSDSの顧問、金仁(キム・イン)氏に対する告発状を提出した。 検察は動画に収められた内容が売買春にあたるのか、またサムスングループによる関与があったのかを中心に調べる見通しだ。動画撮影者側がサムスン側に対し、金品を目的に恐喝行為をしたかなどについても捜査する。 報道機関の動画公開に関し、内容を歪曲(わいきょく)した可能性があると指摘されていることについても調べるとみられる。 李氏は2014年5月に急性心筋梗塞で倒れた。今もサムスンソウル病院に入院しているとされる。
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