北朝鮮が15日、韓国国家情報院の指示で北朝鮮の子供を拉致しようとしたとして、脱北者(北朝鮮脱出住民)を拘束したことを明かした。(画像提供:wowkorea.jp)
北朝鮮が15日、韓国国家情報院の指示で北朝鮮の子供を拉致しようとしたとして、脱北者(北朝鮮脱出住民)を拘束したことを明かした。(画像提供:wowkorea.jp)
北朝鮮が15日、韓国国家情報院の指示で北朝鮮の子供を拉致しようとしたとして、脱北者(北朝鮮脱出住民)を拘束したことを明かした。AFP通信が報道した。

 自称・脱北者コ・ヒョンチョル氏(53)はこの日、北朝鮮・平壌の外信記者・外交官を対象に開いた記者会見で、8歳と9歳の北朝鮮少年を拉致し韓国側に連れていこうとしていたと“自白”した。コ氏は涙声で「児童拉致未遂という許されない犯罪をした」と述べた。

 コ氏は去る5月27日、ゴムボートを利用した北朝鮮少年2人の拉致計画を企てた容疑で逮捕された。

 コ氏は2013年1月に脱北し、中国で1年間を過ごした後、2014年にラオスやタイを経て韓国に到着した。コ氏は人身売買に関連した容疑で平壌当局の調査を受け、脱北を決意したと明かした。しかし、韓国での生活に適応できず、仕事を探せずにさ迷っていたところ、昨年12月に国家情報院に紹介されたと主張した。

 その後、コ氏は中国との国境都市丹東市に送られ、国家情報院が北朝鮮の敏感な資料を取り出すために人身売買の連絡責任者活動を再開することを要請したと述べた。

 また彼は去る5月、韓国側から北朝鮮孤児拉致計画を指示され、一人当り1万ドル(約105万7000円)を支給されることになったと話した。さらにコ氏は「彼らは私に、集団で脱北した女性12人を知っているのかと尋ね、これは始まりに過ぎないと話した」と告げた。最後にコ氏は保育園にいる少年2人を選択し、5月27日に指定のゴムボートに乗って北朝鮮に入ったが、数時間後に拘束されたと証言した。

 一方、北朝鮮は今年4月に発生した中国レストランからの集団脱北が韓国国家情報院の指示による拉致事件と主張しているが、韓国政府は彼らが自由意志で脱北したと強く反発した。

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