新人俳優を多くキャスティングした実験的ドラマの演出者が、取材陣の前で率直に打ち明けた心境だ。今月23日から放送されるKBS新青春ドラマ『ひとまず走れ』の演出を受け持つキム・ジョンミンPD(プロデューサー)が、その発言の張本人。
キム・ジョンミン の最新ニュースまとめ
派出所に勤務する若い警察官たちの日常と夢、愛を描いた『ひとまず走れ』は、主演のほとんどが新人級の俳優であるという型破りなドラマだ。去る5月にKBS 2TV<スターサバイバルオーディション>で大賞をとったキム・テホと、最終選好の6人にまで残ったチョン・グヨンらがキャスティングされ、注目を浴びている。
キムPDは10月27日、江原道春川(カンウォンド・チュンチョン)撮影現場で、記者たちとのインタビュー中「新人メインのキャスティングなどで実験性が強いが、視聴率にはこだわらないのか」という質問に、「視聴率にこだわらないわけではないし、視聴率にこだわらないというのはドラマではありえないこと」と前置きした後、「僕たちにも僕たちなりの目標とする視聴率があり、それを達成できればまた後続作ができる」と答えた。彼は「目標視聴率がどのくらいなのか」という質問には「秘密」と答え、笑いを誘った。
凶悪犯罪に立ち向かって闘うアクションシーンもなく、かといって熾烈な頭脳ゲームが繰り広げられる本格捜査ドラマでもないため、固定ファンがつくことはそう簡単ではない状況。キムPDは「韓国では米国の『CSI: 科学捜査班』のような科学捜査ドラマを作ることが難しいのが現実」「序盤には若い警察官と周囲の市民たち、そしてちょっとした事件を“コメディタッチ”で描いていくが、後半部には捜査物やミステリーなストーリーも少し加えていくので期待してほしい」と伝えた。
去る9月に放送終了したKBSドラマ『ブドウ畑のあの男』で熱演したキム・ジソクと、MBC日曜ドラマ『あんぱん』以降、1年ぶりにお茶の間に復帰するリュ・ヒョンギョンが、それぞれペ・マンス役、ソン・ジヒョン役を演じる。この日、春川チュンド遊園地近くのソヤン大橋では、橋の上に上がり投身自殺を図ろうとする男が、警察によって救助されるシーン撮影が行われ、キム・ジソク、リュ・ヒョンギョンが“2人1組”になって救助に力を注ぐ姿が視線を集めた。
キム・ジソクは「新人にも関わらず、空白期もなく続けてドラマに出演できて光栄」「図太くて怠け者に見えるが、自分なりに正義感を持った警察官役でベストを尽くしたい」と明かした。リュ・ヒョンギョンは「周りから“警察の制服がよく似合っている”“警察官になっちゃえ”とよく言われる」「ドラマが男女間の愛情よりは友情の方に展開されて残念だけど、視聴者が熱望すればラブモードが強まるかも」と述べ、意味深な余韻を残した。
Copyrights(C)segye.com & etimes Syndicate & wowkorea.jp
Copyrights(C)segye.com & etimes Syndicate & wowkorea.jp 0