世界物流大手のDHLが、仁川空港物流センターと全国の物流センターの設備に5000万ドルを投資する計画だ。同社アジア太平洋地区最高経営責任者(CEO)のブライス氏が9日、釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)で開いた記者会見で明らかにした。

 これでDHLは2001年以降、韓国に総額6800万ドルの投資を行うことになる。プライスCEOは投資を決めた背景について「韓国の貿易量が増え顧客のニーズも高まっている。韓国政府が打ち出した北東アジアハブ政策に注目した」と説明した。また、投資を行うことで配送時間を短縮できるだけでなく、ライバル社に先駆け韓国での地位を固めるきっかけになるとの考えを示した。

 同社は、仁川空港での貨物処理能力が現在の年間270万トンから2008年には450万トン、2020年には700万トンに拡大すると見込んでおり、8月に韓国政府に対し延べ面積1万6500平方メートル規模の施設拡張計画を提案した。計画通りに進めば同社の貨物処理能力は、時間当たり2000~3000個から8000個に上がる見込みだ。

 物流センターの拡張には、書類検討に6~9か月、建築に12か月かかるとされる。同社は最近、サービス向上を目指し釜山に1220平方メートル規模のサービスセンターを開設した。施設拡張に伴いセキュリティーや情報技術分野などで新たに160人雇用する計画だ。


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