チェ・ホンマン(提供:OSEN)
チェ・ホンマン(提供:OSEN)
スカッとする勝利を収めた。土俵で“天下壮士”(=韓国相撲の頂点)となり、格闘技に転向してK-1でチャンピオンになったチェ・ホンマンは、これまで多くの痛みがあった。

チェ・ホンマン の最新ニュースまとめ

 しかし緊張した瞬間を脱した。今月16日、中国・北京で行われた「Xiaomi ROAD FC030」の無制限級4強トーナメントでAorigele(中国)に見事なKO勝ちしたのだ。

 試合後、北京のホテルで会ったチェ・ホンマンに話を聞いた。



<b>―勝利の感想は?</b>
これまで胸の中がぽかんと空いていた。これまでいろいろな悪いうわさが立ち、良くないことで検索語に名前が挙がり、大変だった。僕は本当のことを話しているが、人々はそう思ってくれなかった。身近な人たちはよく分かってくれているが、他の人たちは分からない。どっちみち試合のために努力し、作戦通りに試合を運べたのが、良い結果につながった。

<b>―Aorigele の作戦は予想していたのか?</b>
Aorigeleが押し入ってくると思っていた。だからたくさんスパーリングをしていたが、すごく慌ててしまった。思った通り力が強かった。石のように重たかったので、プレッシャーだった。とにかく3Rに入ったとき、落ち着いて試合に臨んだ。またAorigeleに技を使えたのは本当に驚くべきことだった。

<b>―これまでの心境は?</b>
感情の起伏が激しい。図体がでかいから、あえてそう見えないようにしている。だから余計に悩みが多い。特につらい状況で頼れる人が多くない。

<b>―トレーニングはいつ頃から始めたのか?</b>
12月の大会が終わってすぐに始めた。すごくプライドが傷ついた。試合後のコメントを見て苦しかった。いい話をたくさん聞くとプレッシャーになる。だけどあまりよくない話の方が多かった。またどこかで軽く一杯酒を飲むことも大変だった。結局一人で悩むしかなかった。だからトレーニングに集中した。

<b>―どうやって乗り越えたのか?</b>
ソウル・江南(カンナム)にあるお店に通った。おいしいお店に行くのが好きなので、いろいろ知っている。だけど深夜や朝に行くしかなかった。人が多くない時間に行かなければならなかったからだ。仕方なくランチの時間に行くと、写真を一緒に撮ってあげたりしなければならない。もちろん、僕がすべきことだが、当時はつらかった。だから朝方などに静かに一人で行っていた。

<b>―よく行く所は?</b>
スケトウダラのおいしいお店がある。そこでご飯4杯食べ、トレーニングをして、家に帰って…という日常の繰り返しだった。大会が終わって休む状況ではなかった。だからひたすらトレーニングをしていた。トレーニングで全てを変えてみたかった。いい姿を見せていた記憶があるので、再びそういう状況にしたいと思った。

<b>―知り合いなどに連絡をしているのか?</b>
一時、人との連絡を全て絶った。本当に苦しかった。だけど連絡がたくさん来た。頑張れということだった。記事を見てコメント見てもよくない話が続いていた。またシルムの先輩たちも連絡をくれ、シルムを離れた後も苦労しろと言われた。だから本当にありがたかった。本当に落ちるところまで落ちて、たくさん悩んだ。

<b>―解決方法は何だったのか?</b>
ひたすら漢江を歩いた。とにかくものすごく歩き続けた。一日に20~30kmずつ歩きながら悩んだ。早朝に運動している方もたくさんいらっしゃったが、自転車に乗っていて僕を見て転んでしまった人がいて、申し訳なく思った。
そして漢江鉄橋を渡る時、急に雨が降って悲しい音楽が流れた。その時は本当に悲しくて一人で泣いたりもした。もやしクッパを食べても泣いた。本当に悲しい時が多かった。キティが本当に大好きだったが、もう歳もとったので…若い時はキティに話しかけたりもした。全て聞いてくれる気がした。しかし今は違う。親しい人とたくさん話をしている。そんな友人を見ながら決心して、良い結果を得られたのだと思う。

<b>―トレーニングを手伝ってくれた人は?</b>
コーチのチョン・スンミョンさんをはじめ、チームファイトのキム・フン監督が本当に力になってくれた。またキム・デファン解説も助けてくれて、グランド技術に自信がついた。

<b>―他の団体からオファーはなかったのか?</b>
レボリューションやWWEなどからオファーが来た。しかし問題が多かった。皆さんご存知のようにお金の問題で、ずいぶん苦労した。両親にも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。特にWWEからは1年で30憶ウォン(約3憶円)で、全米を回るという提案もあった。しかし父に「金につられてするのではなく、体を大事にしろ」と言われた。だから悩んだ末、ROAD FCに入った。ここでも本当にいろいろなことを助けてくれている。ここでかっこよく引退したい。

<b>―お父さんとはよく連絡しているのか?</b>
父はもう70歳を過ぎている。息子だけど面目なくてまともに連絡できていない。父の悔しさも確かにある。それを晴らしてやりたいと思っている。試合を見てくれているようだが、心配の方が多い。いつも申し訳ないと思っている。

<b>―テクノ・ゴリアテ再び?</b>
格闘技で再び自信を取り戻し始めた。再び立ち上がるチャンスだが、テクノ・ゴリアテのように踊る状況ではないと思っている。だからニックネームを変えた方がよさそうだ。コメントをくだされば、多くの方が望むものに変えたい。新しいニックネームで引退したい。

<b>―今後の計画は?</b>
芸能活動について考えている。しかし明らかなのは、スポーツが先だ。シルムをしていたことも役に立っている。自然に感覚が戻っている。また柔道も習って試合をしてみたい。


Copyrights(C) OSEN wowkorea.jp 0