製作発表は「RENT」の中から「Seasons of Love」の歌唱披露からスタート。キャストがずらりと一列に整列して迫力のある歌声で会場を魅了し、大きな拍手が響いた。続いてマーク・コーエン役の村井良大、ロジャー・デイヴィス役の堂珍嘉邦、「超新星」ユナク(Wキャスト)が「What You Own」をはつらつと歌い上げると、歓声が飛び出すほどの大盛り上がり。
ソニン:モーリーン役のソニンです。本日はお忙しい中ありがとうございます。今日はお客様がいらっしゃるということで、いつも以上に緊張しているんですけれども(笑) 私は1回目の出演のときはミミ、2回目の2012年はモーリーンをやって、またモーリーンをやるんですけれども、毎回やはりメンバーが代わると全然違う「RENT」の世界が待っていて
毎回発見があるんですね。自分は同じ役でもあるんですけれども、私も一旦ニューヨークに留学に行って帰ってきての私なので、「これは絶対違う自分でモーリーンをやれるな」という確信がありまして、なので稽古が始まるのが楽しみです。今2015年で「RENT」の初演から何十年も経っていますが、例えばHIVだったりという世間の状態もだいぶ変わってきて、今やる意味というものを私自身も実感しながらカンパニーでシェアしながら、エンターテインメントであり、すごくメッセージ性のある作品として今年の「RENT Company in Japan」をちゃんと伝えて皆さんに共感してもらえればなと思っています。
<B>―「RENT」の中で好きな曲とその理由を教えてください。</b>
村井:僕は「What You Own」が1番好きです。マークが新たに決意をして、自分のやりたいことをやるという前向きの歌なので好きです。
堂珍:僕は「One Song Glory」ですね。生み出す苦しみというか苦悩とかそういった感情が、音楽とマッチしていて…ギターの音もいいし、わかりやすいし、良いなと思います。
ユナク:僕はラブソングが大好きなので「Your Eyes」が大好きです。
ソニン:私は「Another Day」が好きですね。ミミとロジャーとサポートグループの個々の思いが全てあそこでぐわっと交差するんです!すれ違っているようですごい交じり合っいて。音楽もそうですし、思いがガチンコで交じり合う感じがステージを観ていてもそうだし、実際ミミをやっているときもそうでしたけれども…あれがもうたまらないですね。私は大好きです。自分の中でスペシャルです。
<B>―ロッカーの役のロジャーを演じるわけですが、ロジャーに共感する部分などはありますか?</b>
堂珍:僕も今自分の曲を作ったりしているので、結構煮詰まっちゃうこともたくさんありますし、そういった意味ではロジャーが曲を作るときの苦悩というか…何かを残したいという自分の足跡っていうものまで行けるかは普段の自分の活動ではわからないですけれども、終着駅が設定されているので、やはりそういう気持ちにもなるんだろうな、と。もし自分がそういうふうになったら、きっと何かを残したいんだろうなとすごく思いますし。そういったところはすごく共感します。
ユナク:堂珍さんと一緒なんですが、何かを残したいという気持ちは一緒です。「One Song Glory」を歌うときにすごく共感できるのですが、僕は普段ダンスグループなので名曲というよりもノリノリの曲をいっぱい歌っているので、僕も少し作詞作曲をやっていますが「One Song Glory」のような皆と共感できる歌を残したいなと思います。