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韓国の破綻リスク低下 債権CDSスプレッドが低水準
【ソウル聯合ニュース】ドイツ国債や米国債の利回りが大きく変動する中、韓国のデフォルト(債務不履行)リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッド(保証コスト)が7年4カ月ぶりの低水準を記録した。 金融情報サービスのマークイットによると、韓国の5年物の外国為替平衡基金債券(外平債:外貨資金の需給調節を目的とした債券)を保証するCDSスプレッドは15日の終値ベースで46.2bpベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)だった。リーマン・ショック発生前の2007年12月31日(45.0bp)以来の低水準だ。CDSスプレッドは信用リスクを示す指標の一つで、スプレッドが小さいほどリスクが低いことを意味する。 韓国のCDSスプレッドは年初まで、原油安によるデフレ懸念やロシア発の金融不安などを受け急上昇していた。しかし、原油価格が安定を取り戻し、韓国の大規模な貿易収支黒字が確認され経済指標も好転すると、CDSスプレッドは下がり始めた。米格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスが先月、韓国の国債格付け見通しを「安定的(ステイブル)」から「強含み(ポジティブ)」に引き上げたこともプラスの影響を及ぼした。 最近、ドイツと米国を中心に世界的な債券利回り上昇が見られる。その影響で韓国の債券市場も不安定な様相だ。それでも4月末以降、韓国の外平債のCDSスプレッドはむしろ低下する方向で安定している。 韓国銀行のイ・ジョンウク資本移動分析チーム長は「最近の韓国のCDSスプレッド低下は、経常黒字の拡大と海外からの資金流入が背景にある」とした上で、「世界の流動性が豊富な状況で、韓国の対外的な健全性が堅実であることを示している」と説明した。 mgk1202@yna.co.kr