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米の6カ国協議特使 会見をドタキャン=韓日関係意識か
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米国の次席代表を務めるサイラー6カ国協議担当特使が28日、韓国メディア向けの記者会見とインタビューを突然キャンセルした。サイラー氏は同日に開幕した韓国の民間シンクタンク、峨山政策研究院主催のフォーラムに出席後、ソウル市内のホテルで会見を行う予定だった。 同研究院は会見の約3時間前、「米国の国務省から会見をキャンセルするとの連絡があった」と伝えた。米国務省がサイラー氏の会見を不許可にしたとみられる。背景には歴史認識をめぐる韓国と日本の対立があるとの見方が出ている。 安倍晋三首相が29日に米上下両院合同会議で行う演説をめぐり、韓国政府は旧日本軍の慰安婦問題をはじめ、植民地支配や侵略などに対する歴史認識を表明するよう求めている。こうした中、サイラー氏が韓国メディアとのインタビューで失言し、状況を悪化させることを米国側が懸念した可能性がある。 一方、北朝鮮を核交渉のテーブルに引き出すため、南北関係改善を念頭に北朝鮮を刺激することを避けるためとの見方もある。韓国と米国による合同軍事演習が終了し、6カ国協議参加国が北朝鮮の動きを注視する中、韓国政府は2010年5月に制裁措置を実施してから初めて民間団体による対北朝鮮肥料支援を承認するなど、関係改善の雰囲気づくりに乗り出している。 kimchiboxs@yna.co.kr