韓国与党のセヌリ党内部ではいわゆる“ソン・ワンジョンリスト”の波紋を呼んでいるイ・ワング首相(写真)に対する「辞任不可避論」が広がっている。(提供:news1)
韓国与党のセヌリ党内部ではいわゆる“ソン・ワンジョンリスト”の波紋を呼んでいるイ・ワング首相(写真)に対する「辞任不可避論」が広がっている。(提供:news1)
韓国与党のセヌリ党内部ではいわゆる“ソン・ワンジョンリスト”の波紋を呼んでいるイ・ワング(李完九)首相に対する「辞任不可避論」が広がっている。

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 朴槿恵(パク・クネ)大統領が南米歴訪中に「戻ってから決定する」と明かしたことが、事実上、イ首相に“辞任”メッセージを告げたことだと見られている。

 セヌリ党のキム・ヨンウ首席報道官は17日、ラジオ番組で朴大統領の発言について「全ての可能性がある」とし、「また他のことが起きない場合、どんな重大決定をするかのような雰囲気が感じられた」と述べた。

 セヌリ党の重鎮、チョン・ビョングク議員も別のラジオ番組に出演し、「首相を問題視しなかったら去就問題はどうして出ただろうか。そういった部分で大統領が送ったメッセージだ。朴大統領がイ首相に『これ以上はダメだろう』という決定を下したと判断している」と明かした。

 また他のセヌリ党高位関係者は「朴大統領は気持ちを決めても感情を表に表さない人だ。あの発言は歴訪中に新たな事実が出たり、イ首相に有利な状況が展開される場合などを考慮したと見ている」と述べた。

 このように辞任不可避論が党内で広がっているが、イ首相はこの日も「揺るがずに国政を統括する責務を感じる。大統領がいる時よりも一層熱心に国政を支えなければならない」と辞任論を一蹴した。

 イ首相はセヌリ党と去就に関する協議があったのかについて質問されると「党とのことに関しては、口にしないのが礼儀だ」と答えた。

 イ首相の辞任を促した反パク系の重鎮、イ・ジェオセヌリ党議員はイ首相のこのような認識を皮肉った。

 イ議員はラジオ番組でイ首相が朴大統領とキム・ムソン代表の緊急会合の意味を「国政の運営を揺るがすことないようにする」と解釈したことについて、「そんな意味ではないと思う。それならば長官を呼ぶか、首相と党代表を一緒に呼び、首相を助けてやれと言うはずではないだろうか」と述べた。

 さらに「首相が腐敗スキャンダルで調査されたのか、されていないのかにおいて、朴大統領の職務を代行すると言うことは、道理に合わない。国政全般において負担になるため、職を辞すことが大統領と国政のために首相がしなければならないことだ」とイ首相の辞任を促した。



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