国際通貨基金(IMF)の呉鍾南(オ・ジョンナム)理事は5日、韓国のIMF出資比率拡大により、184の加盟国の出資比率でこれまでの28位から19位に9段階上昇することになると述べた。出資比率が引き上げられる中国、メキシコ、トルコと比べても変動幅は最も大きい。

 これに先立ちIMFは先月31日の理事会で、韓国の出資比率を従来の0.764%から1.346%に拡大するなど、4カ国について出資比率を拡大する決議案に合意している。今月に開かれる年次総会で正式に承認される見通しだ。韓国は12億9370万SDR(1兆8400億ウォン相当)の追加出資を行うことになる。

 韓国は世界10位水準の経済力にもかかわらず、IMFへの出資比率が低かったことから、24カ国に与えられる常任理事の地位を得ることができず、これまで豪州が韓国を含めニュージーランド、モンゴル、フィリピン、パプアニューギニアなど14カ国を代表していた。

 また、1997年のIMFによる緊急融資の際も、当時の出資比率が低かったことから借り入れ資金が出資金の300%を上回り、基準を超過した分について利子が3~5%上乗せされていた。

 呉理事は2004年に韓国としては初めての常任理事となり、今年10月に2年の任期が終了する。

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