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ナッツ事件 前副社長の父が証人出廷=被害者に謝罪
【ソウル聯合ニュース】離陸直前の大韓航空機を引き返させて機内サービス責任者を降ろしたとして、航空保安法違反など五つの罪で起訴された同社前副社長の趙顕娥(チョ・ヒョンア)被告(40)に対する第2回公判がソウル西部地裁で開かれ、趙被告の父親で大韓航空などを傘下に持つ韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が証人として出廷した。 趙会長は航空機から降ろされたサービス責任者の事務長について、「本人が(今後も)勤務すると言えば、いかなる不利益も与えないということをこの法廷で約束する」と述べた。また、事務長が受けた被害について、「とても胸を痛めており、大韓航空会長として謝罪する」との謝意を伝えた。 同事務長は趙被告人から暴言と暴行を受け、機内から降ろされたことを暴露。客室担当の常務ら会社の関係者から虚偽の証言を強要されたと主張したため、今後も勤務を続けるのは難しいとの見方が持たれている。 地裁側が事務長に対する報復の可能性を指摘すると、趙会長は「大韓航空の代表取締役として社員が熱心に勤務できるよう、できるすべての措置を取る」と強調した。 趙会長は今回の事件の根本的な原因については言及しなかった。 地裁側が「2人の副社長と1人の専務(趙会長の子供)が他の役職員にひどい対応をした際に、これをやりすぎと考えたことはあるか」と問うと、趙会長は「家庭内で悪い行動を叱ったことはあるが、そのほかにはない」と答えた。 趙会長は約20分間の証人尋問を終え、「娘の過ちにより、傷ついた乗務員に心より謝罪申し上げ、会社の役職員にも申し訳なく思う」とした上で、「国民に心配をかけたことに対し、もう一度心より謝罪申し上げる」として頭を下げた。 趙被告に対する第3回公判は来月2日午後開かれる。 yugiri@yna.co.kr