【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で「陰の実力者」とされるチョン・ユンフェ氏らが政府人事に介入したことを示す青瓦台(大統領府)の内部文書が流出した問題で、文書を上層部に報告した趙応天(チョ・ウンチョン)元青瓦台公職紀綱秘書官は14日までに、「文書の内容は動向報告で、メディアで記者たちが共有する情報報告のようなもの」と伝えた。聯合ニュースと数回にわたりやり取りした携帯電話のショートメッセージで明らかにした。 趙氏は「(動向報告に比べて事実関係の確認が行われた)調査結果報告書がメディアの記事のようなものと考えればいい」と説明。動向報告の文書が流出し新聞で報じられ、自分を狙った検察の捜査が進められていることに対し、「(記者が)社内に情報報告をしたのに、『誤報だ』『名誉毀損(きそん)だ』と怒られるようなもの」と主張した。 事実関係が明確にされず記事化はできないものの、参考用として報告するメディアの内部情報報告と公職紀綱秘書官室の動向報告は信ぴょう性が同じ水準という。メディアとのインタビューで「文書の信ぴょう性は60%以上」と主張したものとは隔たりがあり、自分はもちろん、当時の部下で文書を作成したパク・グァンチョン警正(警視に相当)に法的責任を問うのは難しいという考えを示したものとみられる。 趙氏は文書の流出経緯に関しては、「経緯はもちろん分からない。真犯人が見つかったら、一発殴りたい」と述べた。 青瓦台は文書流出に関する内部監察を行い、趙氏やパク氏らのいわゆる「7人会」が組織的に虚偽の文書を作成し、流出したと結論付け、検察に監察の結果を伝えた。 趙氏は「すべてでっち上げ」と全面的に否定している。「青瓦台内の特定の人物が浮かび上がる」としたが、誰かについては具体的に言及しなかった。 kimchiboxs@yna.co.kr
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0