道峰警察署の家宅捜索を行う検察関係者=3日、ソウル(聯合ニュース)
道峰警察署の家宅捜索を行う検察関係者=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で、「陰の実力者」と呼ばれるチョン・ユンフェ氏らが政府人事に介入したことを示唆する青瓦台(大統領府)の内部文書が流出し、新聞で報道された問題で、ソウル中央地検特捜部は3日、文書の作成者とされる警察官が勤務するソウル・道峰警察署とソウル地方警察庁情報分室を家宅捜索した。 検察当局は押収した関係資料の分析が終わり次第、警察官を聴取し、文書の作成経緯や流出疑惑などについて調べる方針だ。 警察官は昨年4月、青瓦台の公職紀綱秘書官室に派遣されたが、今年2月に突然派遣中止となった。警察官は同月10日、情報分室に荷物を運び、同月16日に持ち帰った。警察官が荷物の中にあった青瓦台の監察文書をコピーし、閲覧したとの疑惑が情報分室の職員らによって指摘されたが、警察は否定した。 警察官はメディアとのインタビューに対し、文書の流出は否定したが、文書を作成したかどうかについては言及を避けた。 警察官は3日未明に自宅を出たきり、行方をくらましている。警察官は聯合ニュースに送ってきた携帯電話のメッセージで、「疲れた。大勢の記者たちがマンションまで来ている。住人たちに迷惑をかけたくない。理解してほしい」と心情を打ち明けた。 警察官は2日、3日間の休暇届を出している。 韓国紙・世界日報は先月28日、チョン氏が青瓦台高官と定期的に会い、政府の人事に介入しようとしたとする文書について報じた。青瓦台は文書の存在は認めたものの、証券街などで出回る情報をまとめたもので、事実無根と反論。同紙の社長ら6人を名誉毀損(きそん)の疑いで告訴した。 チョン氏をめぐっては、産経新聞前ソウル支局長が4月の旅客船沈没事故当日に朴大統領と会っていたとのうわさを取り上げ、名誉毀損で在宅起訴された。 kimchiboxs@yna.co.kr
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