Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0
サムスン系列の石油化学・防衛4社 ハンファに売却へ
【ソウル聯合ニュース】韓国最大の財閥、サムスングループは26日、石油化学のサムスン総合化学とサムスントタル、防衛産業のサムスンテックウィンとサムスンタレスの計4社を韓国中堅財閥のハンファグループに売却すると発表した。売却総額は約1兆9000億ウォン(約2030億円)に上る。 同日、サムスングループ各社は取締役会などを開き、売却を決めた。主要グループ会社を国内の大手企業グループに売却するのは、アジア通貨危機が発生した1997年末以来、17年ぶり。サムスングループは昨年下半期から事業構造の見直しを進めてきた。競争力や相乗効果が劣ると判断された企業を思い切って売却することで、グループを電機・電子と金融・サービス、建設・重工業の3部門に再編する作業を本格化するものとみられる。 航空機エンジンなどを生産するサムスンテックウィンと、その100%子会社の軍需関連物資メーカー、サムスンタレスは、ハンファグループの持ち株会社で1974年に防衛産業会社に指定された株式会社ハンファが買収するもようだ。サムスングループは30年余りで防衛産業から完全に撤退することになる。 また、サムスングループの中で化学部門の持ち株会社の役割を果たしてきたサムスン総合化学と、同社が50%出資するサムスントタルは、ハンファケミカルとハンファエナジーが共同で買収に乗り出すようだ。サムスンはサムスン精密化学の基礎化学部門だけを残し、石油化学事業からも事実上手を引く。基礎化学分野は電子素材との関連性などを踏まえ、今回の売却対象からは外したとみられる。 ハンファグループはサムスンの石油化学2社の買収を通じ同部門の規模の経済性を高め、防衛産業部門でもグループ内の事業の相乗効果を狙っているとされる。 買収作業は来年1~2月に承認手続きが行われ、同年前半に終わる予定だ。 mgk1202@yna.co.kr