ソ・テジは9日、再審の要請とともに、放送局各社に提出した「ヴィクティム(犠牲者)再審請求所見」を通じ、「放送で、堕胎と殺人を描いていると指摘された部分は、私が意図した本来の意味が正確に伝わらなかったことも大きく起因すると判断し、問題の表現に対する補足的な説明をつけ加え、再審議を請求する」と明らかにした。
ソ・テジは「女児という理由で、生まれる権利さえ剥奪される現実(中絶)は、未成熟な社会体制が人間個人に与えるテロになりうることを表現し、社会のシステムによって犠牲にされた、個人の生命とその尊厳を表現した」と、『ヴィクティム』の歌詞の意図を説明した。
また、放送局各社によって、レイプや殺人が描かれていると指摘された『セクシャル・アサルト(Sexual Assault)』と『ネクタイに首を絞められたまま嘔吐するおまえ』についても、詳細な説明をつけ加えた。『セクシャル・アサルト(Sexual Assault)』は、暴力やレイプを表現したものではなく、“女性に対する社会的攻撃(暴力性)”“ 性を媒介に加えられる体制の抑圧”を意味する」と明らかにした。
また、『ネクタイに…』は「殺人を描いたものではなく、社会体制が規定した支配勢力としての男性(ネクタイ)によって、主体性を去勢されたまま、その苦痛を叫びで表現している傷ついた女性(おまえ)を表現したものだ」と強調した。
ソ・テジはまた、放送審議会の担当者たちに、当否の文もつけ加えた。
ソ・テジは「現在の放送審議基準は、歌詞全体の意味や脈絡を考えるより、特定の単語や文節の表現自体にのみ重点を置いている。こういう場合、大衆の聞く音楽は制限されるしかなくなり、結局、韓国大衆音楽の多様化と発展を阻害する足かせになる」と表明している。
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