【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は5日、日本政府が2014年版防衛白書で独島をこれまで通り「わが国固有の領土」と記述したことについて、「不当な主張」として撤回を求める報道官声明を発表した。
 声明は「防空識別圏に関する地図に独島の上空を日本の領空として表示する一方、合意もされていない排他的経済水域(EEZ)境界線を表示するなど、独島に対し再び挑発を敢行した」と指摘。「独島は歴史・地理・国際法的に明白な韓国固有の領土」として、「朝鮮半島を侵略する過程で最初に犠牲となった独島について日本政府が不当な領有権を主張することは、過去の侵略の歴史を反省しないということを全世界に知らせることと同様だ」と強調した。また、「日本の不当な主張は容認できず、撤回することやこうした行為の再発防止を強く求める」と主張した。
 その上で、日本政府が言葉では両国関係の改善のために努力するとしながら、関係を悪化させる行動を続けることについて、「日本政府の本当の意図を聞かざるを得ない」として、「独島に対する不当な領有権主張を続ける限り、韓日関係の改善の道が遠のくことを肝に銘じなければならない」と述べた。
 外交部は同日午後、日本大使館の道上尚史総括公使を呼び、韓国政府の立場を日本側に伝える予定だ。
 国防部のキム・ミンソク報道官は同日午前に日本大使館の武官を呼び、厳重な警告と強い遺憾を表明したと明らかにした。

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