【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は23日、青瓦台(大統領府)で国家安保室長(閣僚級)に任命された金寛鎮(キム・グァンジン)前国防部長官をはじめ、青瓦台の新首席秘書官(閣僚級)5人に対し任命状を授与した。
 政党関連業務を補佐する政務首席には女性で初めて趙允旋(チョ・ユンソン)前女性家族部長官が、民政首席には金英漢(キム・ヨンハン)元大検察庁(最高検)強力部(凶悪犯罪担当)長、広報首席には尹斗鉉(ユン・ドゥヒョン)YTNプラス社長、経済首席には与党セヌリ党の安鍾範(アン・ジョンボム)国会議員、教育文化首席には宋光ヨン元ソウル教育大学長が任命された。
 朴大統領は授与式後、国の情勢が難しい時期に重責を任されたとした上で、「経済改革3カ年計画をはじめとする様々な国政課題を達成するためには首席室がまず中心をしっかりととらえ、改革の動力が失われないようにするのが重要」と強調した。
 また、迅速な措置を行うためには、各部署と有機的な関係を持ち、首席室がすべてを調整し、方向を失わないようにしなければならないと指摘した。
 国会との協力については、「人事聴聞会もあり、多様な政府組織法改正案も出ており、協力を通じて素早く達成してこそ、国政が一日も早く安定すると考える」とした。
 朴大統領は、4月の旅客船沈没事故で政府批判が高まったことを受け、大統領府と内閣の刷新を進めている。ただ、教育文化首席に任命された宋氏は、担当学生が書いた論文について自らを第1著者として学術誌に掲載し、研究成果を自分のものにしたという疑いはじめ、過去に発表した論文についても様々な疑いが浮上している。このため野党から問題提起があることが予想される。

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