12日の有価証券市場ではグループ中核のサムスン電子の株価が前営業日の終値比3.97%上昇の138万8000ウォン(約13万8000円)をつけている。サムスン生命が同4.04%、サムスン物産も同2.71%上昇した。一方でサムスンSDI(マイナス2.33%)などグループ系列会社17社のうち10社は下落した。
サムスングループは李会長の長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が筆頭株主のサムスンエバーランドを頂点として、その傘下にサムスン生命、サムスン電子、サムスンSDI、サムスン物産がそれぞれ中軸を構成する。
グループの経営権継承問題が浮上したのは、1954年に設立されサムスングループの母体となった第一毛織を皮切りに、グループ再編作業が本格化して以降だ。
第一毛織はファッション事業部門をサムスンエバーランドに移譲し、今年3月には第一毛織とサムスンSDIとの合併を発表。4月にはサムスン総合化学とサムスン石油化学の合併を決議した。サムスン生命を中心とした金融系列会社の持ち分整理も進める。
先週には李会長一族が株式を持ち合うサムスンSDSを年内に上場させる計画が発表され、李会長の3人の子どもが相続税支払いや系列会社の株式購入に必要な資金を用意するための布石ではないかとの分析も出ている。
今後、サムスンエバーランドを持ち株会社としてサムスン電子などグループ会社を安定的に支配すると同時に、李会長の子どもたちが系列分離を加速化させるとの見方が強まっている。
長男でサムスン電子副会長の在鎔氏が電子、金融系列会社を担当し、長女でホテル新羅社長の富真(ブジン)氏がホテル、建設、重化学を、次女でエバーランド社長の叙顕(ソヒョン)氏がファッション、メディアを担当する見通しが有力だ。
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