昨年9月、婚外子の息子がいると報じられた蔡氏は同月、疑惑を否定した上で辞意を表明した。検察は情報機関の国家情報院が2012年末の大統領選に介入した事件を捜査中だったため、隠し子疑惑の背景には検察と国情院・青瓦台の対立があるとの見方も出ていた。
検察によると、男児の母親の産婦人科診療記録や男児の小学校の学籍簿、留学申請書類などの「父」の欄には「チェ・ドンウク」「検事」と記されていた。男児の1歳の誕生日ごろに撮影された3人の「家族写真」も根拠として示した。検察は「遺伝子検査をしないと100%確実な結論は出せない」としながらも、「蔡氏は(男児の)妊娠から出生、成長過程、留学まで重要な節目に父親として(書類に)記されたり、振る舞ってきた」と説明した。
一方、男児の家族関係登録簿を照会したソウル・瑞草区庁の局長や照会を依頼した青瓦台の前行政官、情報機関の情報官は個人情報保護法違反などの罪で在宅起訴した。男児の母親に対しては、刑事事件で便宜を図るよう検察関係者に働き掛ける見返りに金品を受け取った罪で在宅起訴した。
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