朝鮮アジア太平洋平和委員会は1日、故鄭夢憲(チョン・モンホン)現代峨山理事会会長の3周忌を迎え現代グループに送った弔文を通じ、「南北共同宣言の理念の下、鄭会長が心血を注いだ金剛山観光事業をはじめとする南北経済協力事業に新しい成果があることを確信する」と述べた。名勝地総合開発会社も弔文を通じ哀悼の意を示すとともに、「今後もひとつの民族の目標と故人の念願に従い、金剛山観光活性化に向けた貴社の事業にさらなる成果があることを願う」と伝えている。
こうした動きは、北朝鮮のミサイル発射以後、韓国側のコメや肥料など人道的支援の中断や北朝鮮側の離散家族面会と面会所建設の中止など一連の事態により、南北経済協力も中断されるのではないかとの懸念が高まる中、北朝鮮が間接的ではあるが立場を表明したものと分析される。
一方、一部では南北関係が元で金剛山観光にも支障を来たすことは免れないとする悲観論も出ている。「金剛山観光をはじめ南北経済協力事業に新しい成果があること」という表現から、北朝鮮側が金剛山だけでなく開城観光についても転向的な態度を示すようになるのではないかとの見方だ。現代峨山関係者は、北朝鮮側が通常、表現1つ1つに気を配りながら文書を作成するという点から、弔文の内容も意味深長だと話している。
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