韓国国防部は海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)に近い黄海の韓国・白ニョン島に先月31日墜落した北朝鮮の無人機が撮影した大青島と小青島の写真と、南北軍事境界線付近の京畿道・坡州に先月24日に墜落した無人機が撮影したソウル市内の写真、合計6枚を公開した。
公開された写真の中で、青瓦台(大統領府)を含む景福宮一帯の写真がやや鮮明なのが特徴だ。大統領執務室がある青瓦台本館なども比較的鮮明に見える。ソウル市内を撮影した写真は車や人が識別できるレベルだ。
無人機が撮影した高度は1~1.5キロだったとされるが、青瓦台付近では写真の鮮明度を上げるため高度を下げたとみられる。
無人機が撮影した写真は景福宮一帯を撮影したものを除き、衛星写真閲覧サービス「グーグルアース」の解像度と同水準と判断された。
韓国軍関係者は「無人機が撮影した写真を総合的に見ると、物体の識別能力はグーグルアースより低く、(ポータルサイトの)ネイバーやダウムの衛星写真より低い」と分析した。
ただ、これらのインターネットサービスの衛星写真は数か月から1年前に撮影されたものであるのに対し、今回の無人機が撮影した写真はリアルタイムのものである上、インターネット上では軍部隊や青瓦台などの衛星写真は提供されていないため、韓国側に不利となる可能性も指摘される。
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