【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の金ミンソク報道官は3日の定例記者会見で、先月24日に南北軍事境界線付近の韓国・坡州に墜落した北朝鮮の無人機が韓国北部とソウル上空で計193枚の写真を撮影していたと明らかにした。
 金報道官は、墜落した北朝鮮の無人機に画像の送受信装置が付いていたという一部報道について「ソウルを撮影した画像などが北朝鮮に送信されたわけでは全くない」と否定した。
 無人機を分析した結果、0.9ギガヘルツの送受信装置がついていたが、これは画像を送るのではなく無人機を操作したり衛星利用測位システム(GPS)誘導を受けたりするのに使われると説明した。その上で、「カメラで写真を撮ってもその画像を送ることはできない」と述べた。
 さらに、無人機に搭載された日本製カメラの性能について、インターネット通販で購入できるものでレンズも基本仕様だと明らかにした。
 無人機に韓国にはない指紋が付いていたとする一部メディアの報道については「韓国国民の指紋ではないものを数個確認した」と説明した。
 一方、坡州に墜落した無人機が北朝鮮製であることを1週間も発表しなかったという指摘について、政府として国際的に認められる水準の内容を発表しなければならないとの考えを示した。
 また、北朝鮮が無人機を飛ばしたことが明確になれば、それは領空侵犯に当たるため政府レベルで対応を取ると強調した。

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