韓国軍の消息筋は25日、防衛事業庁が韓国型戦闘機開発事業に最大20%を出資するようロッキード・マーチン側に対し要求すると伝えた。
防衛事業推進委員会が24日に同社のステルス戦闘機F35Aを対外有償軍事援助(FMS)方式で購入すると決めたことを受け、同庁は来週にも次期戦闘機の価格や、軍用機など兵器を輸入する契約の見返りとして何らかの利益を求めるオフセット契約に関する交渉に着手する予定だ。
価格交渉は同庁と米空軍省間で、KF-Xの技術移転を含むオフセット契約交渉は同庁とロッキード・マーチン社間で進行される。
次期戦闘機としてF35Aが選ばれ、韓国型戦闘機開発を支援する技術協力会社(TAC)もロッキード・マーチン社になる可能性が高くなった。
韓国軍当局は同社と次期戦闘機のオフセット契約の一環として、KF-Xの技術移転交渉を進め、同時にKF-X事業への出資を求める方針とみられる。
韓国軍の主力戦闘機であるKF16より優秀な性能を持つ戦闘機を国内で開発するKF-X事業には7兆~9兆ウォン(約6624億~8516億円)の開発費用が必要と予想されている。ロッキード・マーチン社が20%を出資すれば1兆4000億~1兆8000億ウォンを投資する計算になる。
同庁の関係者は「技術移転を受けるには、正しい技術を受けなければならない」とした上で、「TACが直接投資し、投資費用を回収するようにすれば、でたらめな技術を与えないだけでなく、TACが自ら開発事業の成功のために努力することになるだろう」と述べた。
韓国軍当局はKF-X事業の場合、現物投資ではなく、TACがより責任を重く受け止める現金投資を望んでいる。また、ロッキード・マーチン社がオフセット契約の協議でKF-Xの技術移転に積極的な態度を見せなければ、FX事業の再検討もあり得るとの立場だという。
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