「歌謡半世紀」は1920~60年代後半に至る大衆音楽の裏面史をヒット曲を中心に集約したドキュメンタリーで、新映文化映画社が制作、国都劇場で上映された。
同映画はこれまでフィルムが消失したと伝えられてきた。現在まで新聞記事など一部の記録を除いては実体を確認する方法がなかったのだ。
映画資料院は「2012年8月に同映画の制作部長を務めていたパク・ウンイル氏がフィルムを持っているという情報を入手した後、1年にわたって説得した末に映画を収集することができた」と明らかにした。
発掘された映画はコピーではなく原本フィルムで、画質やサウンドの両方が良い状態で別の復元過程なくデジタル化作業だけを行うだけで劇場上映が可能な状態だ。
映画は俳優キム・ジンギュの進行で韓国歌謡史の流れを整理する形式を取っている。「皇城旧跡」(ナム・イルヘ、チェ・ヨンヒ)、「他郷暮らし」(コ・ボクス)、「旅人の悲しみ」(ペク・ニョンソル)、「新羅の月夜」(ヒョンイン)など時代を風靡した韓国歌謡25曲がライブ公演やミュージックビデオ(MV)形式で挿入されている。
映画制作当時すでに故人となったナム・インスとイ・ナンヨンの生前の映像が目を引く。
映像資料院は同映画が「60年代最高の歌手らが大挙出演しているだけでなく、彼らをきれいなカラー画質で見ることができるという点で、映画史はもちろん大衆歌謡史にも非常に重要な史料になるだろう」と説明した。
なお、映像資料院は来る5月ソウル・上岩洞(サンアムドン)シネマテックKOFAで「歌謡半世紀」を一般に公開する予定だ。
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