秋信守選手=30日、ソウル(聯合ニュース)
秋信守選手=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米大リーグのテキサス・レンジャーズと7年・総額1億3000万ドル(約137億円)の大型契約を結んだ韓国出身の秋信守(チュ・シンス、31)外野手は「今までしてきたとおりにすればレンジャーズでも十分に通じるだろう」と自己評価した。
 今年シンシナティ・レッズで21本塁打、20盗塁、112四球、107得点という大記録を残した秋選手は30日、ソウルのロッテホテルで記者会見を行い、7年という長期契約に対するプレッシャーがあるとしながらも、「してきたことをして、健康を維持さえすれば良い記録はついてくると考える」と話した。
 以下は秋選手との一問一答。
 ――歴史に残るレベルでの契約に対する感想は。
 「契約が決まった時、アリゾナ時刻で午前1時30分だった。球団からその日連絡がきそうだとエージェントと話していた。妻は待っていたが寝てしまった。契約の話を聞いて妻を起こして話をし、13年間であったことを思い出した。本当にすべてのことがあっという間に過ぎ去ったような印象だった。13年が5分のように過ぎた感じだった。実を言えば高校を卒業してここまで来たが、今の状況を目標にしていたわけではなかった。メジャーリーグという舞台だけを考えていた。プレーできるということだけを考えた。考えていたこと以上に評価されて、『自分で本当に成し遂げたことなのか』と自問するほどだ。本当に長い間、家族が苦労した。話をしながら目がしらも濡らした。契約をしたから、また別の野球人生が始まるのだと考えている」
 ――今年の成績に対する満足度は。
 「100%は満足していない。打率3割も成績に加えたかったが、できなくて残念だ。チームは負けたが個人的にはポストシーズンに出てホームランも打った。相手チームにとって、そしてすべての人の記憶に残る試合をしたことが、良い記録だと考える。また、300出塁という記録がメジャーリーグにあることも知らなかったが、シーズン終了1か月前にレッズのチームメイトのジョーイ・ボットが教えてくれた。メジャーリーグの歴史でも数少ないと言っていた。300出塁が最もやりがいのあった成績だ」
 ――レンジャーズとの契約での最優先条件は。
 「選手はメジャーリーグでプレーしても自由契約選手(FA)を一度も経験しないで辞める場合が多い。だが私にそのような機会が訪れたので本当にやりたいチームでプレーしたかった。チーム選択の最初の基準は勝つチームだった。2番目は家族が気楽に暮らせるか、だった。色々なチームからオファーがあったが、来年から優勝を目指すことができて、家族が気楽に暮らせる所を選ぶと、レンジャーズが残った。また、レンジャーズが最も積極的にオファーをしてきた。表現はしなかったが初めから最後まで胸中にはレンジャーズがあった」
 ――レンジャーズのゼネラル・マネージャー(GM)、ジョン・ダニエルズ氏は長期契約をしないことで有名だが。
 「私も同じことを聞いていた。エージェントから聞いた話では、ダニエルズ氏を相手に金額はともかく、契約期間を増やすのは大変だいうことだった。だが結局は成立した。その分、成績を残さなければならないというプレッシャーはあるが、それは私が持たなければならない悩みだ。私が自分で(プレッシャーを)鎮めなければならない。私も人なのでプレッシャーが当然ある。これまでやってきた通りにさえすれば大丈夫だと思う。うまくやろうとすると、かえって良くないようだ」
 ――左翼手にポジションを変えるという話があるが、守備位置の変化に対する考えは。
 「今シーズン前に中堅手に移り、態度には出さなかったがものすごく負担があった。打撃に気を使わなければならないのに、守備でストレスがあった。中堅手を他の選手のようにすることはできなかったが、初めてにしては悪くなかったと考える。右翼や左翼に移っても、中堅手ほど難しくはないだろうと考えている。自信もある。以前も経験したことがあるので守備位置や打順については一つも心配していない」
 ――レンジャーズは優勝を狙うチームで攻撃的なチームだが、自身の役割についての考えは。
 「本当に楽しみだ。スプリングキャンプも待ち遠しい。今年のレッズでの成績を出せば、レンジャーズでも役に立てると思う。そのような期待を持ってレンジャーズも7年という契約期間を提案したのだと思う。体が健康で、多くの試合に出場すれば、私が望む記録はついてくると考えている」
 ――日本出身のダルビッシュ投手とも同じチームになった。アメリカンリーグのシアトル・マリナーズにも岩隈久志という日本人投手がいる。彼らの印象は。
 「タルビッシュ投手はメジャーリーグでもトップクラスだと考える。そのような良い選手と同じチームというのは私にとって良いことだ。同じチームなので私のほうから先に近付く気持ちでいる。マイナーリーグでもそのようにしてきた。私が声をかけて親しくなりたい。岩隈投手の場合、良い球を投げるが、私が相対的にうまく打った記憶が多いため、今後対戦してもうまくやる自信がある」

100% の最新ニュースまとめ


 ――自身の能力は努力によるものと考えるか。また、野球の技術の面で最も大きかった壁は。
 「正直に言えば、運動能力は生まれつきだと思う。教えられたことは、早く覚える。私がまねると相手が驚く時もある。米国に来た当初、言葉が通じないのでコーチが身振りを見せて、「これを望んでいるんだな」と考えて学んだ。2007年に肘の手術をした時が最も大きな壁にぶつかった時だった。野球だけを見て生きてきたが、家族もでき、経済的にも大変だった。それで韓国に帰れば言葉も通じて、少しでも気楽ではないだろうかと考えた。韓国に行くという決心もしたが妻に止められた。その時手術して、リハビリをしていたが、妻が支えてくれて力がわいた。本当にリハビリを一生懸命にした。そのおかげで2か月程度はやく復帰できた」
 ――メジャーリーグ後に韓国でプレーする考えは。
 「7年契約なのでどうなるかわからない。まだ考えてみたことがない。メジャーリーグでプレーすることができる間は続けるつもりだ」
 ――今後、韓国代表チームに参加する考えは。
 「アジア競技大会はシーズンとぶつかると思うが、シーズンと重ならないならば韓国代表チームに加わることになると思う。代表チームで多くの恩恵を受けた。恩返しすべきだと考えている」

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0