韓国に投資する外資系企業が提起している問題点のうち、言語疎通と行政サービス、資金調達は改善されたが、生産コストは悪化していると評価された。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の外国人投資誘致専従組織、インベスト・コリアが在韓外国人投資企業の役員・従業員らを対象に調査を行ったもの。
 調査結果をまとめた報告書によると、外国人投資家は最初の投資時点と比べた改善度評価で、言語疎通の利便性(40.0%)、行政機関のサービス(35.0%)、資金調達の便宜性(32.9%)などが改善されたと評価した。悪化した分野は人件費(57.9%)、間接費用(53.2%)、物流コスト(39.6%)などだった。

 多国籍企業の地域本部として韓国が適当かどうかを問う質問では、17.5%が適当と答えた。地域本部設置地域の選定にあたっては、市場の成長性(26.4%)、外国語が使える熟練した労働力(17.9%)、周辺市場とのアクセス(13.2%)、政府政策の一貫性(9.3%)などを優先的に考慮すると答えた。

 韓国は言語疎通能力が改善されたと評価されたものの、外国語が使える熟練労働力(22.5%)の側面では満足度が低かった。また政府政策の一貫性(20.7%)、適正な賃金水準(14.3%)なども評価は低かった。

 このほかの満足度では、物流環境(34.6%)、研究開発環境(31.1%)で高い評価を得たが、労務環境(18.6%)は最も評価が低かった。全般的な経営環境の満足度を問う質問では、「普通」以上の回答が71.8%となり、昨年の同様の調査と同水準となった。

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