昨年2月に他界した、旧・大韓朝鮮公社(現・韓進重工業)の南宮錬(ナムグン・リョン)会長が収集した文化財256点が、国立中央博物館に寄贈された。
 中央博物館は25日、南宮会長の遺族から、高麗時代に制作された国宝145号の鬼面青銅炉をはじめとする陶磁器や書画などを寄贈を受けたと明らかにした。寄贈品のほとんどが陶磁器で、韓国製が210点、日本や中国製が30点。陶磁器のうち110点は青磁で、高麗時代前期に作られた優れたな作品が多く含まれているという。鬼面青銅炉は類例がない独特な様式の青銅製品で、釜の形に鬼の顔が浮き出ている。一見香炉のように見えるが、通風口があるため、こんろとして使われていたと考えられる。

 文化財の収集を趣味としていた南宮会長は、1997年と1999年に国立中央博物間に所蔵品を寄贈する意思を示していた。英国の大英博物館や米国のメトロポリタン美術館にも白磁や青磁などを寄贈している。

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