【ソウル聯合ニュース】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記による2007年の南北首脳会談の議事録が国家記録院の大統領記録館に存在していないことが明らかになった問題で、議事録の流出、違法閲覧などの疑いが持たれている与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)国会議員が13日、事情聴取を受けるためソウル中央地検に出頭した。
 朴槿恵(パク・クンへ)大統領の側近とされる金氏は昨年末の大統領選で、セヌリ党の総括選対本部長を務めた。金氏は同年12月14日の釜山での遊説で、議事録の一部を公開するとした上で「盧武鉉元大統領が南北首脳会談でNLL(海上の軍事境界線と位置付けられる北方限界線)を放棄した」との趣旨の発言をし、議事録の違法閲覧と流出が問題となった。発言内容は議事録とほとんど一致しており、8項目の744字が類似していることが確認されている。大統領記録物の首脳会談議事録を閲覧するためには国会在籍議員の3分の2以上の同意か、裁判所の許可が必要となる。
 最大野党・民主党は今年7月、金氏らセヌリ党関係者3人を大統領記録物管理法違反などの容疑で検察に告発した。
 ソウル中央地検は大統領選前に議事録の全文または一部を入手したかどうかや、遊説で議事録を引用して発言したかなどについて調べる方針だ。
 金氏は取材陣の質問に対し、「議事録を見たことはない」と主張。議事録の内容と遊説での発言が一致していることについては、「(検察に)入ってから詳しく話す」と述べた。また、「選挙で問題があったのなら、私が責任を取る。事実をありのままに明らかにしたい」と主張した。 

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