この事件を捜査中のソウル中央地検は、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で国家記録院に移された大統領記録物全体を確認した結果、正式に移管された記録物の中に議事録は存在しないことが確認された」と説明した。現在、盧元大統領の私邸から流出した後、回収されたシステムを分析しているという。
議事録をめぐっては、南北会談当時に盧大統領(当時)が海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を放棄するような発言をした疑惑が浮上し、情報機関・国家情報院(国情院)が6月に議事録の複写版の一部を公開。与党セヌリ党は盧元大統領がNLLを北朝鮮に譲歩する発言をしたと批判したが、盧氏の流れをくむ最大野党・民主党は国情院が盧氏の発言内容をねじ曲げたと反発した。与野党は政争の末に合同の閲覧委員会を立ち上げ、国家記録院で議事録を閲覧しようとしたが、行方不明になっていることが判明。セヌリ党は関連者らを検察に告発し、検察が捜査を進めていた。
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