【ソウル聯合ニュース】隠し子がいるとの疑惑が有力紙に報じられた韓国検察トップ、蔡東旭(チェ・ドンウク)検事総長は16日、青瓦台(大統領府)の民生首席室と共に、同疑惑に関し自身を調べたとされるソウル中央地検の金広洙(キム・グァンス)公安部長検事に対する調査に着手するよう大検察庁(最高検に相当)の監察本部に指示した。

 監察本部は間もなく、金部長検事の通話記録、関連者の召喚などを含めた調査手続きに入るとみられる。

 今月6日に有力紙・朝鮮日報に婚外子の息子がいると報じられた蔡氏は、疑惑を否定した上で「根拠のない疑惑を提起し、公職者の良心的な職務遂行を困難にするようなことが二度と繰り返されないよう願っている」と、13日に辞意を表明した。ただ、青瓦台は「事実糾明が優先」とし辞表を受理していない。

 検察トップをめぐるスキャンダルの背景には、検察と青瓦台との対立があるとされる。検察は6月に大統領選介入疑惑がもたれている情報機関の国家情報院(国情院)や警察関係者らに対し、選挙法違反容疑を適用した。同容疑を適用することは現政権の誕生に国情院や警察が組織的に介入したことを認めることになりかねない。

 また、最大野党・民主党の重鎮、朴智元(パク・ジウォン)国会議員は「青瓦台の前民生首席と国情院の第2次長(国内担当)らが蔡氏を査察した」と暴露した。

 蔡氏は5日にこうした状況を把握し、大検察庁の監察本部に真相把握を指示。監察本部は金公安部長が青瓦台民生室と連絡を取り合った一部状況を確保したという。

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