韓国情報機関の女性職員　大統領選介入疑惑を否定

【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関、国家情報院（国情院）の大統領選挙介入疑惑を究明する国会国政調査特別委員会の2回目の聴聞会が19日に開かれ、インターネットに野党候補を中傷する書き込みをしたとされる国情院の女性職員が証人として出席した。女性職員は「北朝鮮と従北勢力の宣伝、扇動に対応する目的で行った活動」と主張し、疑惑を否定した。
　女性職員は現職の職員であることを理由に外から顔が見えないよう設けられた覆いの中で証言。ネームプレートにも実名ではなく「金職員」とだけ記された。
　女性職員は昨年末の大統領選で国情院上層部から当時の与党候補の朴槿恵（パク・クンヘ）氏を支持し、最大野党・民主統合党（現民主党）の文在寅（ムン・ジェイン）候補に反対する書き込みをするよう指示されたことはないと述べた。また、「政治介入または選挙介入という認識を持って活動したことはない」と強調した。
　16日に行われた1回目の聴聞会に証人として出席した元世勲（ウォン・セフン）国情院前院長は野党候補を中傷する書き込みをするよう職員に指示した疑惑について、「北朝鮮に対する心理戦の一環。選挙への介入ではない」と否認している。