カン・オクジン監督「忘れられた戦争の記憶」
カン・オクジン監督「忘れられた戦争の記憶」
米国の韓国系ドキュメンタリー映画監督、カン・オクジン監督が6.25(韓国軍主力が半島南部に移動していた機を見て、防御が手薄となっていた国境の38度線を越え軍事侵攻に踏み切った日)をテーマに制作した短編ドキュメンタリーが、現地のアジアン・アメリカン映画祭で相次いで受賞し、好評を得ている。

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 カン監督がランジー・リムボストンカレッジ名誉教授と共に制作した「忘れられた戦争の記憶(Memory of Forgotten War)」は、今月初め米ニューヨークで幕を下ろした「2013アジアン・アメリカン国際映画祭」で短編ドキュメンタリー部門最優秀賞に選ばれた。

 同映画は「すばらしいキャラクター設定と効果的な物語で、軍事衝突の中で犠牲になった人々に関する話を鋭くも胸が痛くなるほどによく伝えている」と評価した。

 これを前に、先月には「アジアンズ・オン・フィルムフェスティバル」で最優秀短編映画賞と最優秀音楽賞を合わせて獲得した。

 「忘れられた戦争の記憶」は、朝鮮戦争で生き残った在米韓国人4人の個人的な体験を通して、軍事紛争がもたらした人間的犠牲を見せる作品だ。

 戦争の勃発から戦争中、生存のための絶望的な闘争や戦争以降、理念的に激しく対立した朝鮮半島の状況、戦争生存者としてアメリカで生きていく話など、彼らの生々しい声と各種写真や映像、資料で伝えている。

 養子として育てられたカン監督は、「サンフランシスコ国際映画祭」ドキュメンタリー部門で最高賞の名誉を抱いた「一人称複数」、養子問題をテーマにPBSを通じて米国全域に放送された「チャ・ジョンヒの問題」などを演出した。

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