【釜山聯合ニュース】韓中自由貿易協定(FTA)の第6回交渉が2日から3日間、釜山で開かれるのに合わせ、韓国の農民団体からなる「韓中FTA中断農水畜産非常対策委員会」が釜山・海雲台一帯で大規模集会を開く。同委員会が1日、明らかにした。
 同委員会は、中国の農水畜産物の大半は韓国より絶対的優位にあり、韓中FTA交渉が妥結されれば農漁業の生産活動萎縮や農漁村経済への深刻な被害が予想され、被害額は15年間で29兆ウォン(約2兆5500億円)に上ると主張している。
 同委員会は交渉初日の2日にBEXCO前で糾弾大会を開き、海雲台駅までデモ行進を行う予定だ。翌3日午後には集会終了後に交渉会場のホテルへの進入も計画しているため、警察との衝突が懸念される。警察は集会に5000~7000人が参加すると予想し、3500人余りの警官を動員し警戒に当たる。
 韓中は2012年5月にFTAの交渉開始を公式に宣言。今年4月に5回目の交渉を中国・ハルビンで行った。同FTA交渉は2段階に分けて進められる。第1段階では両国の敏感分野をどのように処理するかやFTAの範囲設定などを集中的に協議し、第2段階で産業別の具体的な交渉に入ると予想される。
 韓国産業通商資源部の尹相直(ユン・サンジク)長官は1日の会見で、第6回交渉でモダリティ(協議の進め方)に対する原則的な合意をしてから、8~9月ごろ、中国で行われる第7回交渉で条文化されると予想した。

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