脱北者で、脱北者団体の事務局長を務めるチェ・チョンハさんが7日に明らかにしたもので、北朝鮮当局は1980年代初めに舞水端里に「不純分子」を移住させた後、住民全員に人民武力部(当時)の身分証を支給したという。表向きは科学院咸興分院の傘下にあったが、事実上人民武力部が全体を統制管理する特別区域だった。
チェさんは、1980年代初めに北朝鮮が舞水端里にミサイル基地を建設していた当時、軍部隊に属し工兵部隊や一般住民らとともに半年ほどケーブル設置や道路工事などにに携わっていた。指導部からは工事の目的について詳しく知らされなかったが、うわさでミサイル基地の建設に向けた事業と分かったという。
住民らは当初、人民武力部の身分証を受け取った時は「特別供給」に編入され生計に有利になると喜んだが、配給に大きな変化はなく、出入証を提示しなければ同地域を通過できないなど統制がさらに強化されただけだった。また、地域住民らは以前と同様に農水産業に従事しており、基地は徹底して機密保持され立ち入りが遮断されているという。
北朝鮮は1998年8月31日に舞水端里から「人工衛星」を発射し、これを「光明星1号」と名づけているが、米国は舞水端里の旧名である大浦洞から発射されたとしてこれを「テポドン1号」と呼んでいる。
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