映画「ジスル」
映画「ジスル」
済州4・3抗争(1948年4月3日、在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁支配下にある韓国・済州島で起こった島民の蜂起にともない、南朝鮮国防警備隊、韓国軍、韓国警察、朝鮮半島本土の右翼青年団などが1954年9月21日までの期間に引き起こした一連の島民虐殺事件)を扱った韓国映画「ジスル」が3日、累積観客7万人を突破したことがわかった。4月3日に65周忌を迎え観客の反応がさらに加熱した。

 4日、映画振興委員会映画館入場券統合ネットワークによると3日、観客5624人を加え、累積観客数7万1559人を記録したという。

 全国わずか67館での上映だが、産業映画との競争で売上高シェア2.7%を記録し、堂々ボックスオフィス6位を記録。これは、公開以来ボックスオフィス最高順位だ。

 「ジスル」の興行突風は早くから始まっていた。去る1月末、世界最高権威の独立映画祭である米国のサンダンス映画祭で審査委員大賞を受賞し、大衆の関心を受け始め、映画関係者の間からの口コミが盛んになった。

 去る1日、済州2つの上映館で先に公開され3週間で1万5000人の観客を集めた同映画は、21日全国公開後初週に1万7000人を動員し、観客3万人を超えた。続けて再び1週間で2万人、3日で2万人の観客を加えて7万人を超えた。興行速度が時間が経つにつれてますます加速している。

 特に4・3の当日にはTwitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)などのSNS上で「ジスル」を見よう、というメッセージがキャンペーンのように広がり、興行の熱気を盛り上げた。

 映画を見た観客の間でもさらに話題を呼び、この勢いならば観客10万人の記録もすぐに達成する、と映画配給会社側は見込んでいる。

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