サムスン電子の本社=(聯合ニュース)
サムスン電子の本社=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の2012年事業報告書によると、昨年の研究開発(R&D)費は11兆8924億ウォン(約9957億円)で、前年比15.6%増加した。世界的な不況にもかかわらず、2010年から毎年、研究開発費を増額している。

 昨年の研究開発費は、過去最高を記録した同社の昨年売上高(201兆1036億ウォン)の5.9%にあたる。
 サムスン電子は積極的なR&D投資で新技術の確保に全力を挙げている。昨年の特許出願件数は韓国で6166件、海外で1万1973件だった。特許取得件数は韓国で2013件、米国では5081件と米IBMに次いで7年連続2位を記録した。
 サムスン電子が現在世界で保有する特許は10万2995件に上る。このうち韓国が3万6078件、米国が3万641件、欧州が1万2899件など。特許の多くがシステムLSI(高密度集積回路)やデジタルテレビ、液晶パネル関連の技術で、同社の主力製品に用いられているほか、今後の新事業にも活用される予定だ。
 同社は米アップルとの間でスマートフォン(多機能携帯電話)特許をめぐる訴訟合戦を繰り広げていることから、最近は特にデザイン特許の取得に力を入れている。
 サムスン電子の関係者は「多くの特許は、未来の事業進出に備え先行技術を確保するため取得したもの。新素材、マルチメディアコーデック、次世代無線通信関連の特許で、新規事業進出時に事業を保護する役割を期待できる」と話した。

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