金融投資業界と韓国銀行(中央銀行)、産業通商資源部などによると、国民総所得(GNI)に対する輸出入の比率が昨年は112.7%に上った。2010年が105.2%、2011年が112.9%と、3年連続で100%を上回った。
対GNIの輸出入比率は2002年の67.1%から拡大が続き、2007年が85.9%、2008年には110.7%に達した。リーマン・ショック発生を受け、韓国経済が輸出に一層依存するようになったため。2009年に98.8%に下がったが、2010~2012年は再び100%超を記録している。2002年に世界13位だった韓国の貿易量は、昨年は8位に順位を上げた。
しかし、対GNIの輸出入比率の上昇は内需不振が要因でもある。韓国は所得拡大が伴わない状況で、アジア通貨危機、クレジットカード乱発問題、リーマン・ショック、欧州債務危機などのあおりを立て続けに受けた。不動産市場も停滞している。世界的な景気低迷が長引けば、韓国経済への打撃は避けられない。さらに円安も韓国の輸出を脅かしている。
韓国経済の見通しはさほど明るくない。政府は今年の経済成長率見通しを2.3%に引き下げており、少なくとも4~6月期までは1%台が続くとの見方が優勢だ。7~9月期以降、景気刺激の効果と前年同期の反動で、成長率が上向くと予想される。ただ、規制緩和と税制・金融支援による住宅市場の早期回復策がどれほど効果を生むかは、しばらく見守る必要がありそうだ。
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