【ソウル聯合ニュース】韓国次期政権の首相候補に指名された鄭ホン原(チョン・ホンウォン)氏は8日、ソウル市内の大統領職引き継ぎ委員会で記者会見を行い、「私のような普通の人を重要なポストに指名した当選者(朴槿恵次期大統領)の考えは普通の人を重視しようということだと理解している」と述べた。
 鄭氏は「私は華麗な経歴を持っているわけでもなく、普通の人だと認識している」と強調。朴氏が公約に掲げた「責任首相」の役割については、「正しく(大統領を)補佐するのが責任首相」との考えを示した。責任首相制は憲法で定められている首相の権限と責任を保障する制度。憲法第87条では、閣僚は首相の推薦を受けて大統領が任命するとしているが、これまで推薦権を行使した首相はほとんどいない。朴氏は首相の権限を強化する姿勢を示している。
 朴氏は先月、金容俊(キム・ヨンジュン)元憲法裁判所長を首相候補に指名したが、国会人事聴聞会の前に不当な土地取引などの疑惑が報じられ、金氏は候補を辞退した。鄭氏は「もしかして私も知らずに何か(不正などに関与したことが)あったのではないかと思った」と述べ、国会人事聴聞会に臨む姿勢を示した。

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