【ソウル聯合ニュース】米紙ウォールストリート・ジャーナルは21日、北朝鮮の政治犯収容所「14号収容所」の隣に新たに強制収用施設が建てられた可能性があると報じた。
 同紙によると、米国の衛星写真分析専門家のカーチス・メルビン氏が自身の北朝鮮情報専門ブログ「ノースコリアンエコノミーウォッチ」で、米グーグルの「グーグルアース」が18日に撮影した衛星写真と2006年12月に撮影された衛星写真を比較した結果、平安南道の「14号収容所」のすぐ隣に新たな施設があることを明らかにした。
 衛星写真では14号収容所に隣接して外周20キロのフェンスが建てられ、東西に二つの入口が設置されているのが分かる。フェンス内には警備所や居住施設などとみられる建物が並ぶ。
 メルビン氏は「新たな施設には他の収容所との類似点がある」と説明し、新たな強制収容施設である可能性を示した。ただ、14号収容所が拡張された可能性や、収容所とは関係のない施設の可能性もあるとした。
 14号収容所は北朝鮮脱出住民(脱北者)のシン・ドンヒョク氏が生まれた所として知られる。シン氏は1982年に生まれ、23歳で同収容所を脱出した。
 同紙によると、北朝鮮に大規模な政治犯収容所が6か所あり、この中には米国の主要都市より広い収容所もあるという。専門家らはこれらの施設に10万~20万人が収容されていると推測している。

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